最近の研究で日光と近視は深い関係があることが分かってきました。テレビ朝日「グッドモーニング」8月16日で取り上げられましたので紹介したいと思います。
バイオレットライトが近視を抑制
日光の紫外線は、肌のシワ、シミの原因となり、肌の老化(光老化)をもたらします。そのため、あまり日光を浴びないほうが良いと言われています。
一方、日光を浴びることのメリットもあります。その一つがビタミンDの生成です。
ビタミンD不足によって引き起こされる病気には、骨粗しょう症やサルコペニアなどがあります。日光不足はこれらの病気を引き起こすことにもなりかねないということです。
そして、最近の研究において日光と近視は深い関係があることが分かってきました。
近視の人は世界的に増加傾向にあります。近視も、強度近視になると失明のリスクも高くなるので侮ってはいけないものです。
そもそも近視とは
通常、眼球は丸い形をしています。近視になると長さが伸びて楕円形に変わってしまいます。
長くなってしまうことで焦点が合わなくなり、遠くのものにピントが合わせづらくなります。
慶應義塾大学医学部 眼科医 坪田一男先生たちのグループの研究によると「バイオレットライト」が近視の原因である眼球の伸びを抑制することが分かりました。
坪田先生たちのグループが行った研究とは、どんなものかというと、
バイオレットライトを通さないコンタクトレンズを着用したグループとバイオレットライトを通すコンタクトレンズを着用したグループで1年間着用してもらい、1年間でそれだけ眼球が伸びたかを比較するというものです。
<結果>
バイオレットライトを通さないコンタクトレンズ +0.19
バイオレットライトを通すコンタクトレンズ +0.14
バイオレットライトを通すコンタクトレンズのグループほうが+0.14と眼球の伸びが少ない結果となりました。このことから、バイオレットライトが近視(眼球の伸び)を抑制することが分かりました。
バイオレットライトとは
可視光線の一つで赤からはじまり最後の紫色の光です。紫外線とブルーライトの間にある光です。ブルーライトは目に良くない光と言われいます。紫外線は肌に良くないと言われています。その間にあるのがバイオレットライトなんです。
では、どれくらい浴びれば良いのか?
1日2時間ほど外に出ればOKです。結構な時間ですが、日よけの帽子をかぶっていても良いですし、日陰でもまた曇りの日でもOKです。
室内では、窓ガラスがUVカットの場合は、バイオレットライトを通さないので
その場合は、窓を開けないと効果はありません。
メガネのほとんどはUVカットのレンズなのでバイオレットライトもカットされます。でも、JINSより紫外線をカットしてバイオレットライトを透過するレンズが発売されました。
バイオレットライトは、レンズの隙間から入ってきますが、どうしてもレンズを通したいという人には、このようなレンズがオススメです。
▼あなたのこども、そのままだと近視になります。
坪田一男先生の本です。バイオレットライトで近視予防。
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