テレビ朝日「たけしのみんなの家庭の医学」身体(秘)老けないSP(2月17日)で、手術時間わずか10分ほどで白内障に加えて老眼・近視も一気に解消する手術が紹介されました。
術後はメガネなしの生活ができるようになるといいます。
この手術を行うのが東京歯科大学水道橋病院 眼科教授 ビッセン宮島弘子先生です。
白内障・老眼とは
■老眼
老眼は、眼の水晶体が硬くなり弾性力が失われ眼の調節機能が弱くなり、近くが見えにくくなる病。40歳前後から徐々にはじまります。
■白内障
白内障は、水晶体が白く濁ることで物が見えづらくなる病。60代の75%、70代に至っては90%発症していると言われます。
老眼と白内障の原因は共に加齢によって引き起こされるというものです。
眼が若返る最新白内障手術
最新白内障手術を行う名医がビッセン宮島弘子先生。先生は30年前に眼科医療の先進国であるドイツで白内障手術を学びます。白内障の手術は時間との勝負で時間がかかればかかるほど目に負担がかかるといいます。現在では、手術を約10分で終わらせることが可能になったといいます。
白内障手術は濁った水晶体を全て除去して人工レンズに置き換える手術。人口レンズには単焦点眼内レンズと他焦点眼内レンズがあります。
■単焦点眼内レンズ
単焦点レンズは焦点を一箇所だけ合わせるレンズ。遠くを見る用レンズなら遠くだけ焦点が合うというもの。近くを見る用レンズなら近くだけ焦点が合うというもの。つまり近視や老眼には、メガネが必要になるということです。
費用:¥10万弱(保険適用)(含両眼レンズ代、手術代、診察代等)
■多焦点眼内レンズ
遠くと近くの2点に焦点がある。ビッセン宮島先生も開発に携わった最新の医療機器。レンズをよく見ると同心円状に線が入っているのが特徴。遠くを見る用レンズと近くをみる用レンズが交互に重ねられており、脳が自動的に選択して近くも遠くも見ることができるというもの。白内障・近視・老眼が一度に解消でき、メガネなしでの生活が可能となるというもの。
費用:¥67万弱(保険適用外)(含両眼レンズ代、手術代、診察代等)
※先進医療対応の医療保険で給付金を受け取ることも可能。
手術内容(水晶体超音波乳化吸引術)
- 眼の痛みを抑える局所麻酔の目薬をする
- 極小のメスを使い角膜のふちに2ヶ所切り込みを入れる。手前の切り込みは約2.2mm、左側に約1mmの切り込みを入れる。通常切り込み作業には2種類ナイフを使うがビッセン宮島先生は大きめのナイフだけで2ヶ所切り込みを入れる。
- 碁石にような形をした濁った水晶体を超音波を使って砕きながら吸引する。
- 折たたんだレンズが入った専用の器具を切り込みから挿入して広げ、レンズをしっかり固定したら終了。ここで重要なのが水平に広げること。0.1mmでもズレると歪みが発生し視力が損なわれることも。
手術時の痛みは、全くないとのこと。