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加齢黄斑変性の治療法(抗VEGF薬注射・PDT)治療費用は

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眼の病気、加齢黄斑変性が日本で増えてきています。
NHKEテレ「チョイス@病気になったとき」4月15日で、加齢黄斑変性について取り上げられましたので治療法を中心に紹介したいと思います。

加齢黄斑変性とは?

加齢黄斑変性は、欧米では失明原因第1位の病気です。
とても怖い病気です。日本ではこれまでは比較的少ない病とされてきましたが、
近年、急激に増えてきた病の一つで、日本でも失明原因の第4位となっています。
増えてきた原因は、欧米型の食生活など生活様式の変化が考えられます。

加齢黄斑変性とは?
加齢に伴って、網膜の中心部である黄斑(おうはん)部に病変を起こすものです。視野の中心部が侵されるので、視野の真ん中が最も見えにくくなり、ものがゆがんだりします。加齢とともに50歳代からみられ、高齢になるほどその発症比率が高くなり、とくに70歳以降に多くみられます。
風景のゆがみ

黄斑
加齢黄斑変性は、黄斑に障害が起きる病気です。
この黄斑とは目の網膜の真ん中部分のくぼんだあたりを指します。
大きさは、とても小さく直径1.5mm~2mm程です。
小さいですが、物を見る機能が集まっている場所です。
そのため視野に大きく影響を及ぼします。

加齢黄斑変性には、滲出型と萎縮型の2つのタイプがあります。

滲出型(しんしゅつがた)
滲出型
滲出型は、黄斑のくぼみ部分に新生血管と呼ばれる悪い異常な血管が発生するものです。
新生血管はもろいため出血や水分が漏れ、くぼみが盛り上がります。
これによって歪んで見えるという症状が出ます。

萎縮型(いしゅくがた)
萎縮型
萎縮型は、黄斑部が傷み、網膜の細胞が減少していきます。
滲出型に比べて症状の進行が遅いのが特徴です。

日本の場合、9対1の割合でほとんどが滲出型です。
欧米では萎縮型の方が多くみられます。
なぜこうなるのかは、その理由は分かっていないそうです。

加齢黄斑変性は、片方で発症しても、もう片方の目が補おうとします。
そのため気づきにくく、とても進行した状態で眼科を受診する人も多いといいます。
また、もう片方の目も発症して両目とも発症する場合もあります。

加齢黄斑変性は、進行する病気です。
放置すると、視力がどんどん落ちていきます。
最初は、視野の真ん中にゆがみがでてきます。
さらに進行すると視野の中心が暗くなってきます。
真っ暗になる光を失う失明ではありませんが、
日常生活に支障をきたす社会的失明に陥ります。

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加齢黄斑変性の治療法は?

加齢黄斑変性で社会的失明に陥らないためにも、早期発見、早期治療が大切です。
では、どんな治療法があるのでしょうか?
次のようないくつかの治療法があります。

抗VEGF薬治療

抗VEGF薬治療は、加齢黄斑変性治療の第一選択となってる治療法です。
抗VEGF薬
この治療法は、抗VEGF薬を直接、目に注射するというものです。
VEGFはたんぱく質の一種で、新生血管の発生や成長を助ける物質です。
抗VEGF薬はVEGFを抑える薬です。これを目に注射することで加齢黄斑変性の進行を防ぎます。
現在一番効果的な治療と考えられています。
患者さんの中には、次のように盛り上がりがなくなり視力が回復する人もいます。

直接目に注射するということで痛みが気になりますが、点眼薬の麻酔をしてからの注射で、実際治療を行っている人に聞くと、痛みはチクっとする程度だといいます。
脳梗塞を起こしたことがある方は、この治療法は慎重に行う必要があるそうです。
抗VEGF薬治療は、基本的には入院の必要はなく通院治療が可能です。
費用は次の通りです。

費用は?

3割負担の場合:3~5万円程
高額療養費制度適用:1~4万円程(年齢・収入による)

抗VEGF薬治療は、継続的な治療が必要です。
通常、最初の3回は1ヶ月に1回行い、その後治療効果を見ながら患者さんに応じて治療を続けます。
継続治療なので、費用負担は大きいです。

抗VEGF薬硝子体内注射の動画

PDT(光線力学的療法)

PDTは、薬品とレーザーによって行う治療法です。
抗VEGF薬治療で効果が乏しい方や抗VEGF薬治療が使えない方が対象となります。
PDT
まず最初に光に反応する薬品を静脈注射します。黄斑部に特殊なレーザーをあてます。
静脈注射した薬品が光に反応して新生血管を詰まらせ成長を抑えます。

この治療法には強い光には、注意が必要です。
太陽光や白熱電球など強い光があたると皮膚に影響を及ぼすからです。
そのため薬が体内に残っている5日間程は、外出時は、帽子、サングラス、手袋など光を防ぐ対策が必要です。室内でも強い光を避けます。
費用は次の通りです。

費用は?

3割負担の場合:11万円程(検査費・入院費を除く)
高額療養費制度適用:4~14万円程(年齢・収入による)

一般的には、複数回の治療を必要とします。
こちらも費用負担は大きいです。

レーザー光凝固

レーザー光凝固は、レーザーによって行う治療法です。
レーザー光凝固
強いレーザーで新生血管を焼きつぶすというものです。
この治療は正常な網膜も焼くので黄斑の中央から離れた場所にのみ限られた治療法です。

加齢黄斑変性の予防法は?

加齢黄斑変性は、加齢が原因の一つですが、生活習慣も影響すると考えれています。
タバコを吸う方や欧米型の食生活をしている方は注意が必要と考えられています。

予防におすすめの成分・食べ物

日頃からを次のような成分を豊富に含む食べ物を積極的に摂れば、加齢黄斑変性の予防に効果的と考えられています。

■抗酸化ビタミン

目の老廃物、ドルーゼンが貯まると新生血管が発生や、黄斑の萎縮が起こると考えられています。
ドルーゼンを貯めないためには、抗酸化ビタミン(ビタミンC・ビタミンE・βカロテン)が有効です。豊富に含まれるのは緑黄色野菜です。

■ルテイン

ルテインは目を守る黄斑色素を増やしてくれる働きがあります。
ルテインを多く含むものは、ほうれん草やブロッコリーなどです。
ルテインのサプリも、各メーカーから続々と発売されてきてます。

ルテインのサプリについては以下の記事で紹介しています。

■亜鉛

亜鉛も、加齢黄斑変性の進行予防に効果があると考えられています。
亜鉛を多く含むものは、牡蠣、煮干しなどです。

食べ物で取る他に、サプリメントで補うのことも有効です。
サプリメントなら手軽に摂ることができます。

まとめ

加齢黄斑変性の治療法について紹介しました。どんな病気にもいえるわけですが、加齢黄斑変性でも早期発見、早期治療が大切ですね。

いくつかの治療法がありますが、どれも容易な治療法ではなく、費用もかかるのが現状のようです。

加齢黄斑変性にならないために、若い頃から予防に効果的な食べ物を取るように心がけることが大切ですね。目を酷使している方はサプリもいいかもしれません。

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