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食後高脂血症が動脈硬化を促進・改善法は水溶性食物繊維と運動 たけしのみんなの家庭の医学

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テレビ朝日「たけしのみんなの家庭の医学」7月12日で動脈硬化の新常識について放送されましたので紹介します。今回、教えてくれる先生は、動脈硬化に詳しい東京医科大学 小田原雅人先生です。

食後高脂血症が動脈硬化を促進

人は、年齢を重ねると共に血管も老化して動脈硬化も進みます。
でも、血管年齢が実年齢より若い人、老けている人がいるように、血管の動脈硬化の進み具合は、人により違いがあります。

この動脈硬化の原因の大きな要因として食生活にあります。
一つのポイントとしては、中性脂肪を増やしやすい食べ物を多く取ることにあります。例えば、中性脂肪に変化しやすい動物性脂肪である肉の脂身、糖質を吸収しやすく中性脂肪を溜め込みやすい、うどんなどの食べ物です。こういった食べ物を多く摂ることで動脈硬化を進めてしまいます。

でも、通常の健康診断の血液検査で正常値なのに動脈硬化を進めている人がいるといいます。

これは一体どういうことか?

こういう方たちは特殊な血液検査で目に見えて分かるといいます。
その検査方法は次の通りです。

<検査方法>

1回目は、通常の健康診断と同様に前日夜9時以降から何も食べないで採血を行う。
2回目は、食後、約2時間後に採血を行う。

採血した血液は遠心分離機にかけ3層に分離します。
注目は、一番上の部分の層の血清です。この血清が透き通っていれば正常です。
この血清が白く濁っていたらそれは中性脂肪で、基準値よりオーバーしているということになります。
1回目は正常値なのに2回目が異常値の方は、通常の検査では見つからない中性脂肪があるということで隠れ中性脂肪ということになります。

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このような方は食後に中性脂肪値が基準値より増える食後高脂血症と呼ばれる方たちです。

食後は誰でも血管内に中性脂肪が増えます。でも通常は、リポ蛋白リパーゼと呼ばれる酵素によって分解され基準値を超えることなく正常値に戻ります。
このリポ蛋白リパーゼの分泌が少ないと中性脂肪値が基準値オーバーとなり食後高脂血症となります。

このような通常の血液検査では見つからない食後高脂血症の方は、血管内で中性脂肪が高い状態が続くことで血管内の壁を傷ついたり、悪玉コレステロールがプラークを作りやすくなるため動脈硬化を進行させると考えられています。

実際、食後高脂血症の方の血管年齢は、実年齢より高く、動脈硬化が進んでいることが分かりました。

なぜ、食後高脂血症になるのか?

昔より太った人が食後高脂血症になりやすいといいます。なぜ、昔より太ると食後高脂血症になりやすいかというと内臓脂肪が多く溜まっている人だからです。

なぜ、内臓脂肪が溜まると食後高脂血症になるのか?

中性脂肪を分解する酵素の働きが悪くなるからです。その結果、血液中の中性脂肪が増えてしまいます。

どうしたら食後高脂血症を改善できるのか?

まずは、脂物を控えることと運動をすることです。
でも日々の生活でこれを毎日続けることが大変なことです。
そこで小田原先生より簡単に改善する方法が紹介されました。

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2つの簡単食後高脂血症改善法

食後高脂血症を改善する簡単な2つの方法です。

1.水溶性食物繊維を食事の最初に食べる

水溶性食物繊維は脂肪分の吸収を抑え、中性脂肪を分解するリポ蛋白リパーゼの分泌を活性化する。

<水溶性食物繊維を多く含む食品>
ネバネバ食材 … 納豆・オクラ・なめこ・なめ茸など
海藻類 … 海苔・わかめ・寒天・昆布など
根菜類 … エシャロット・ラッキョウ・大根・ごぼうなど

2.食後30分~1時間の間に10分のウォーキングをする

食後30分~1時間に血液中に脂肪分が流れ出してくるので、有酸素運動で中性脂肪を減らすことができる。

この2つを行えば、血管内の中性脂肪が減少し、さらに内臓脂肪も減らすことができる。

今回、番組では食後高脂血症と診断された女性の方(58歳)に今回の2つの改善法を1週間行ってもらいました。

中性脂肪値 164 → 68(基準値:50~150未満)

たった1週間だけなのに、血清の濁りがなくなり、中性脂肪値は基準値内になりました。内臓脂肪も約10%減少しました。今後も続ければ内臓脂肪は、さらに減り続け基準値以下の割合になるといいます。

短期間でかなり改善されるものなんですね。

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