NHK「ためしてガッテン」でネギの青い部分にあるぬるぬるの粘液のヌルの効果効能やネギの青い部分のレシピなどについて放送されましたので紹介したいと思います。
ネギの香り・ぬるぬるの効果効能は?
ネギは細長い青い部分と白い部分から成り、風味豊かで独特の香りを持っています。
ネギは、薬味や汁物の具など様々な料理に香味野菜として利用されます。
脇役のイメージがあるネギですが、香りや粘液には以下のような効果効能があります。
ネギの香りは免疫力を高める
ネギは、風邪をひいたら首にネギを巻くと良いなど、昔からネギは健康にはいいものと考えられていました。
でも、首にネギを巻くと良いとは、ちょっと迷信じみた感じですが、実はこれもあながちウソではなかったのです。
ネギの香り成分に、ある効果効能があることがわかりました。
それは、ネギの香り成分アリシンには、血管を拡張させ血流を上げて体の温度を上げる働きがあることが分かりました。
実際、ためしてガッテンの実験でも体の温度を上げる結果となりました。
体温をあげるということは、免疫力を高めることにもつながります。
つまり、ねぎを首に巻き、ネギの香りを嗅ぐことは免疫力を高めると考えられます。
実際、中国のネギの里と呼ばれている山東省章丘では、2003年、中国で猛威をふるった新型肺炎「SARS」に感染した人は、ゼロだったといいます。
アリシンは、熱に弱いので、生のネギを刻んでにおいを嗅ぐことで効果が得られます。
中国の章丘の人もそのままかじって食べるネギの生かじりで食べる習慣があるそうです。
ネギの香り成分アリシンの効果を得たいなら、刻んだ生のネギがいいようです。
そこで、ネギの香り成分アリシンを効率よく嗅ぐことができるネギの首巻きの作り方です。
ネギの首巻きの作り方
<作り方>
(1) 生の白ネギに切り込みを入れていく。
細かく刻めばアリシンもたくさん生まれる。
(2) ネギで肌がかぶれないよう手ぬぐいやタオルでしっかり包む。
(3) 首に巻けば完成。
※香りが強い場合は、表面を加熱することで香りが和らぐ。
ネギのヌルは免疫力を高める
ネギの青い部分にはぬるぬるした粘液がありますよね。
これは、ヌルと呼ばれるものです。
最近の研究で、このヌルに免疫力を高める効果があることがわかりました。
つまり、がん、インフルエンザ、肺炎、肝炎の予防効果が期待できるわけです。
これを発見した人が、日本の農研機構 野菜花き研究部門 上田浩史さんです。
例えば、唾液などに含まれ細菌やウイルスをやっつけるIgA抗体は1.5倍、細菌やウイルスを食べて処理してくれるマクロファージは、5倍、がん細胞など異常な細胞を攻撃し殺すナチュラルキラー細胞は、3~4倍、働きがアップしてくれることが分かりました。
粘液のヌルは、ネギの青い部分にあります。
つまり、ヌルの効果を得ようとするならネギの青い部分を食べる必要があります。
一般的に、西日本は、青ネギで、東日本は、白ネギです。
西日本の人は、昔から免疫力を上げる食べ方をしていたのに対し、東日本の人は、青い部分を捨てるもったいない食べ方をしていたということになります。
ネギの青い部分のレシピ
ためしてガッテンで紹介されたネギの青い部分を使ったレシピです。
青い部分は、乾燥するとぬめりがありませんが、水につけるとドロっとしたヌルがあることがわかります。
青い部分を食べれば、免疫力を高めるヌルを摂ることができます。
ヌルは加熱しても大丈夫?
ヌルは加熱しても冷凍しても免疫力を高める効果は変わりません。そのため、様々な料理で楽しむことができます。
しらすのネギ風味ジュレがけ
イタリアンシェフ 奥田政行さん考案のヌルを使ったレシピです。
しらすにほのかなネギの香りと甘みがあるヌルをかけただけのもの。
青ネギウェルシュレアビット<
<材料>3人前
食パン … 3枚
ネギの青と白の部分 … 200g
バター … 10g
小麦粉 … 大さじ1
牛乳 … 100ml
ピザ用チーズ … 100g
塩 … 小さじ1/4
こしょう … 少々
<作り方>
(1) ネギの青と白の部分を小口切りにする。
(2) しなっとするまでバターで炒める。
(3) 小麦粉を入れ、粉っぽくならないようにしっかりと炒める。
(4) 牛乳を3回程度に分けて入れ、だまが出来ないように注意しながら混ぜる。
(5) 弱火にして、ピザ用チーズを投入。塩、こしょうで味を調えながら混ぜ合わせる。
(6) パンに塗り、トースターで4~5分、きつね色になるまで焼けば出来上がり。
青ネギ巻き
<材料>2人前
ネギの青い部分 … 3本分
粗みじんの白ネギ … 50g
豚ひき肉 … 100g
塩 … 小さじ1/2
こしょう … 少々
揚げ油 … 適宜
【衣】
小麦粉 … 大さじ4
片栗粉 … 大さじ2
水 … 大さじ10
<作り方>
(1) ネギの青い部分を4センチ程度の長さに切る。
(2) 材料をポリ袋に入れ混ぜ合わせる。
(3) ポリ袋の角を切り、ネギの青い部分に絞り入れる。
(4) 小麦粉をまぶし、衣(片栗粉と小麦粉を水で溶いたもの)をつける。
(5) 180℃の油でカラッと揚げればできあがり。
青ネギみそ
<材料>
ネギ … 適量
みそ … 適量
<作り方>
(1) ネギの青い部分を細かく刻む。
(2) すり鉢などですり潰す。
(3) 同量のみそとしっかり混ぜ合わせれば、シャキシャキ食感の青ネギみその完成。
青ネギマヨネーズ
イタリアンシェフ 奥田政行さん考案のレシピです。
<材料>
ネギの青い部分 … 100g
卵黄 … 1個
酢 … 大さじ1
サラダ油 … 大さじ6
塩 … 小さじ1
こしょう … 少々
<作り方>
(1) ネギの青い部分を細かく刻む。
(2) ネギ、酢、卵黄をフードプロセッサーに入れて混ぜる。
(3) サラダ油を3回程度に分けて加えながら、更にかき混ぜていく。
(4) 塩・こしょうで味を調えれば完成。
冷蔵庫で3日間ほど保存可能。
カキフライやスルメに付けても良し、スープや鍋に入れるのもオススメ。
まとめ
ネギの効果効能やネギの青い部分を使ったレシピについて紹介しました。
ネギの香りや青い部分にあるヌルとよばれるぬるぬるの粘液には、免疫力を上げる効果があることが分かりました。
これまで白ネギの青い部分というと、捨てる方も多かったところでした。
これからは、今回のレシピを参考にするなどして、免疫力アップのために、ネギの青い部分を積極的に摂ることがおすすめですね。
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