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血糖値スパイクは危ない症状 その予防対策とは NHKスペシャル

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テレビ番組「NHKスペシャル」10月8日で血糖値スパイクについて放送されましたので紹介したいと思います。

血糖値スパイクは危ない症状

血糖値スパイクを放置すると、心筋梗塞、糖尿病、がん、認知症になるリスクを高めることが最近の研究で分かってきました。

そもそも血糖値スパイクは、一体どういうものなのか?

血糖値スパイク(グルコーススパイク)とは

スパイクは、この場合、急上昇して急下降するグラフの波形のことを指します。
つまり血糖値スパイクは、血糖値が急上昇し急降下することをいいます。
そして、いつ起きるかというと食後に起きる症状です。
ということは、血糖値スパイクとは、食後高血糖のことです。

食後高血糖のほうが馴染みがあるのですが、今回は、血糖値スパイクと呼んでいますので、以降も血糖値スパイクと呼ぶことにします。

グラフの赤線が血糖値スパイクで、食後に針のように急上昇して急降下します。

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血糖値スパイクはどんな病気のリスクを高めるのか?

血糖値スパイクが起きること自体、体に悪影響を及ぼしているのでこれ自体病気とみなしてもいいくらいですが、具体的には次の病気のリスクを高めると言われています。

■動脈硬化
血液中に糖が急増すると、活性酸素が多く発生します。活性酸素は、増えすぎると血管壁の細胞を傷つけてしまいます。傷ついた血管壁を免疫細胞が修復します。すると免疫細胞は血管壁の内側に入り込み、血管内を狭めます。つまり動脈硬化を進めます。
動脈硬化は血管内を狭めるので、心筋梗塞、脳梗塞のリスクも高めます。

■糖尿病
食後に血糖値が急上昇すると、すい臓から大量にインスリンを分泌させなくてならなくなります。それを毎回繰り返すことですい臓が疲弊し、しまいにはインスリンの分泌が鈍ってきます。最終的に糖尿病を発症につながるということです。

さらに認知症、がんのリスクを高めている報告があります。
詳しいメカニズムは分かっていませんが大量のインスリンの分泌が問題のようです。

■認知症
脳のアミロイドβという物質は、アルツハイマー型認知症の原因物質と呼ばれています。
このアミロイドβを分解する酵素はインスリンを分解する酵素でもあります。
インスリンが増えるとこの酵素がインスリンを分解することにまわり、脳のアミロイドβを分解することがおろそかりになります。
その結果、脳にアミロイドβが通常よりも早くたまり、アルツハイマー型認知症を引き起こす可能性が高くなると考えられています。

■がん
インスリンが多い高インスリン血症が大腸がんにかかるリスクを高めているという報告があります。

日本人は血糖値スパイクになりやすい体質

日本人は血糖値スパイクになりやすい体質と言われています。
実際、今回の番組の検査では、65人中20人の約3割の人に血糖値スパイクが起きていました。また別の調査でも、20代やせ型の女性の5人に1人が起きているという結果が出ました。血糖値スパイクは年齢、男女関係なく起きているようです。

血糖値スパイクかどうかチェックするには?

実はこの血糖値スパイクが起きても、ほとんど自覚症状がありません。
食後の眠気がその一つとも言われますが、その中には血糖値が高くならない人もいます。

つまり、症状としてはほとんど何もないということです。
また、通常の血液検査は、空腹時の血糖値なので食後の血糖値は分かりません。
そのため血液検査で正常と診断されていても血糖値スパイクが起きている可能性があります。
血糖値スパイクかどうか正確にチェックするには、血糖値測定器で食後血糖値を測定するしかありません。

血糖値測定器があれば、自宅でも食後血糖値を計測することができます。

血糖値測定器で食後の血糖値を測定するのが、一番正確なのですが、できれば、大体の目安が分かれば、それに越したことはありません。
そこで番組では血糖値スパイクかどうか判定できる診断チェックが紹介されました。

■血糖値スパイクの危険度診断チェック
www.nhk.or.jp/special/kettouchi/check/index.html

これでリスク高になった人は注意が必要です。

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血糖値スパイクの予防対策

では、どうしたら血糖値スパイクを防げるのか?
血糖値スパイクは食後血糖値の急上昇です。
食後血糖値の急上昇は肥満にもつながることはよく知られています。
そのためダイエット法としても、様々な食後血糖値を緩やかにする方法が提唱されいます。
ご存知の方も多いと思いますが、食事は「食べる順番」、運動は「食後の運動」です。

食べる順番

以前、食べる順番ダイエットが注目されましたが、ダイエットに限らず血糖値の急上昇を防ぐことでも食べる順番が重要です。

1.食物繊維(野菜)→2.タンパク質(肉・魚)→3.炭水化物(ごはん)

糖の吸収を緩やかにするために食物繊維を最初に摂る方法です。
食物繊維は腸内環境を整えるにも有効なので積極的に摂るのがオススメです。
最近では、肉や魚などのタンパク質を最初に食べたほうが良いという専門家もいます。この場合、インクレチンというホルモンが放出され、その働きで胃腸の動きが遅くなり糖の吸収が遅くなります。
いずれにせよ、糖質の多い炭水化物は最後に食べることです。これにより血糖値の急上昇を防ぐことができます。

後の運動

食後は、すぐに動くと血糖値が速やかに下がることが分かっています。
食後は、消化を良くするために横になると良いと言われますが、
血糖値スパイクの予防について言えば、食後はすぐに体を動かすことがオススメです。
胃腸の動きが低下して、糖の吸収も時間がかかり、血糖値の急上昇が抑えられます。

1日3食動

血糖値スパイクの予防には食事の回数も重要です。
最近は、朝食抜きや1日1食の人も増えているようですが、血糖値スパイクの予防については、規則正しい生活習慣として言われている1日3食が良いようです。
空腹の時間が長ければ長いほど、血糖値の急上昇が高くなることは、実験でも明らかになっています。またインスリンの働きも弱くなると言われています。

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