TBSテレビ「この差って何ですか?」11月28日でお通じが良い人とお通じが悪い人の差について放送されたましたのでまとめてみました。
解説してくれた先生は、東邦大学医療センター大森病院 渡邉利泰医師です。
便秘解消の大蠕動とは?
便秘に悩む人は、年をとるにつれて増え、特に女性に多くみられます。お通じが悪い状態が長く続くと、腸にたまった便から出る有害物質によって肌荒れ、むくみなどの症状が出てきます。便秘を放置することは、身体にとって決してよいことではありません。
お通じが悪くなる原因としては、加齢による腸の衰えやストレスによって腸がうまく働かなくなることなどがあげられます。
しかし、お通じが良い人とお通じが悪い人の差には、もっと意外な違いがありました。
それが、大腸に大蠕動(だいぜんどう)があるかどうかです。
大腸には、蠕動(ぜんどう)運動という腸が伸びたり縮んだりして、便をゆっくり押し出す動きがあります。
この蠕動運動は、四六時中、誰でも起きているものです。
便を押し出す働きがある蠕動運動ですが、その働きは、とてもゆっくりなのでこれだけでは便秘になってしまいます。
一方、大蠕動は、とてもダイナミックに伸び縮みを行う運動です。
便を押し出す速さは、蠕動運動に比べて約200倍と言われています。
蠕動運動とは大違いで一気に、便を直腸あたりまで運ぶほどの動きです。
この大蠕動は、1日に数回しか起こらない珍しい動きです。
この大蠕動が起こらないと便秘になるわけです。
逆を言えば、大蠕動を起こせば便秘が解消されるということです。
大蠕動を起こすにはどうしたらいいのか?
大蠕動を起こす条件はたった一つです。それが食事と食事の間を8時間空けるということです。ただし、水はOKです。
日中、8時間何も食べないというのは、大変ですが、夕食後から、翌朝の朝食までを8時間空けることは、比較的容易にできます。
なぜ8時間空ければ大蠕動が起きるのか?
食事をすると、胃では、約3時間かけて消化します。次に小腸では、約5時間かけて消化します。食後、消化された食べ物は8時間後に大腸に送られます。
胃と小腸が空になることで大蠕動が起こります。8時間経つ前に何か食べると、胃や小腸に食べ物があることで大蠕動は起こりません。
大蠕動を起こすには、胃と小腸が空になることが必要でその時間が8時間かかるので8時間空ける必要があるわけです。
大蠕動を起こすおすすめの食事スケジュールとは?
渡邉医師オススメの大蠕動を起こす食事のスケジュールです。
午後11時:就寝
夕食を睡眠の3時間前にとることが重要です。これは、胃の食べ物を消化する前に寝ると睡眠が浅くなりリラックスした睡眠が取れないからです。大蠕動は、リラックスした状態で起こりやすくなります。
午前4時:大蠕動が起きる
翌朝、起きたらコップ1杯の水を一気に飲む。
水によって胃に刺激が伝わり、腸の動きが活発になり排便が行われやすい状態になります。
今回、便秘に悩む40代~60代の女性7人の方に1週間試してもらったところわずか1週間だけで6人の方にお通じの改善が見られました。
食物繊維や発酵食品を摂ることやウォーキングなどの運動も大事ですが、規則正しい生活習慣は、とても大事なんですね。
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