NHKテレビ「ガッテン」で今大注目の骨ホルモンについて放送されましたので紹介したいと思います。
骨ホルモン(オステオカルシン)の効果は?
骨と言えば、硬く白く、体を支えるだけのイメージがありますが、骨には、まったく違う役割があることが分かってきました。
実は、骨はまわりは硬い部分で覆われていますが中は血管が通り・髄液が詰まっており、骨から血管も生えています。
そんな骨から分泌される今医学界で大注目のホルモンがあります。
それが骨ホルモン(オステオカルシン)です。
本来は粉末ですが、湿気により綿くずのようになるそうです
この骨ホルモンは、今から10年ほど前にコロンビア大学ジェラルド・カーセンティ教授によって発見されました。
この骨ホルモンを研究をしていくうちに様々な臓器を活性化する働きがあることが分かってきました。
骨ホルモン(オステオカルシン)は、以下の臓器などを活性化することが分かっています。
脳 …… 神経細胞の結合を維持させ記憶・認知機能を改善させる
膵臓 … 膵臓の働きを活発にしてインスリンの働きも活性化する
肝臓 … 幹細胞の代謝を向上させ肝機能を向上させる
心臓 … 動脈硬化を防ぎ心臓を予防する
腸 …… 小腸で働き糖などの栄養吸収を促進させる
精巣 … 男性ホルモンを増やし生殖能力を高める
腎臓 … 骨が作るFGF23というホルモンが腎機能を向上させる
皮膚 … シワの数と相関が高いというデータがある
骨ホルモンには、様々な臓器の働きを助ける役割があることが分かりました。
胃や肺には、まだオステオカルシンとの関連が分かっていませんが分かっていないだけで向上させる可能性はあると考えられています。
ちなみに骨密度とオステオカルシンの数値は必ずしも関係ないことが分かっています。
■オステオカルシンのサプリメントは?
九州大学大学院 教授 平田雅人先生のもとで、いまオステオカルシンのサプリメントを開発中です。
現在、豚の骨からオステオカルシンを抽出することに成功し、研究段階中だそうです。
ちなみに豚骨スープにはオステオカルシンはほとんど溶けていないとのことです。
骨ホルモン(オステオカルシン)を増やす「かかと落とし」とは?
骨ホルモン(オステオカルシン)は、様々な臓器を活性化してくれるので、ぜひ増やしたいものです。
では、どうしたらこの骨ホルモンを増やすことができるのか?
とっても簡単な方法で増やすことができます。
それが「かかと落とし」です。
■かかと落としのやり方
(1) 姿勢をよくして、ゆっくり大きく真上に伸び上がる
(2) ストンと一気にかかとを落とす
1日30回以上行う(空いた時間に少しずつでよい)
かかと落としは体重の3倍、骨に刺激を与える。
この刺激が伝わると骨の細胞ネットワークが活性化して骨ホルモンが分泌される。
血糖値が高めの人や骨粗鬆症の人にもオススメです。
骨ホルモン(オステオカルシン)を増やす「かかと落とし」の検証
今回「かかと落とし」をオステオカルシンが少なく糖尿病の指標であるHbA1cの値が高かった6人の方に1週間行ってもらいました。
たった1週間ですが、オステオカルシンの値は5人の方が増えて、HbA1cの値は6人とも下がる結果となりました。
かかと落としは骨ホルモンを増やすとてのとても有効な方法のようです。
骨は体を支えるだけじゃなく、ホルモンや生理活性物質を出す内分泌臓器でもあり、刺激を与えることで活性化して様々な臓器に良い影響を与えるんですね。
まとめ
NHKテレビ「ガッテン」で放送された、今大注目の骨ホルモン(オステオカルシン)について紹介しました。
骨ホルモン(オステオカルシン)は、様々な臓器を活性化する働きがあり、健康を維持する上でとてもありがたいホルモンです。
この骨ホルモン(オステオカルシン)を増やすには「かかと落とし」が有効です。
かかと落としの検証では、HbA1cの値が高い方がたった1週間で下がる効果が認められました。
骨ホルモン(オステオカルシン)を増やす、かかと落としは、血糖値が気になる方をはじめ、様々な臓器を元気にしたいと思っている人におすすめの運動ですね。
とてもシンプルな運動なので、ぜび、日常生活に取り入れたいですね。