TBSテレビ系「サタデープラス」11月26日で、お取り寄せ長寿食材第１位となった岡山県のテンペについて紹介したいと思います。
テンペ
テンペとは
テンペとは、大豆の煮豆を、テンペ菌で無塩発酵させたインドネシアの伝統食品です。インドネシアの納豆と呼ばれることもありますが、納豆のようなネバネバやニオイはありません。味にクセがなく、豆そのものの味が生きていて、さまざまな料理の素材として利用できます。和、洋、中華、ケーキ、和菓子などジャンルを選びません。
テンペは、大豆を発酵させた発酵食品です。見た目は、大豆をギュッと固めた形をしています。
このテンペ、国内生産の約８割が岡山県で作られています。
岡山県では、給食にも出てくる食材だといいます。
テンペの製造は、至ってシンプルです。
テンペの製造工程
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大豆を網で水を切って素早く乾燥させる
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大豆が冷めて程よい温度になったらテンペ菌（クモノスカビ）を振りかける
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ビニール袋に大豆を入れる
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温度、湿度を保ちながら１日発酵させたら完成
テンペ菌が張り巡らされ接着剤のようになり板状に固まります。
発酵させることで普通の大豆に比べてタンパク質や繊維質が分解されることで消化吸収が高まり、ビタミン類が増加すると言われています。
テンペの効果効能
このテンペは、大豆から作られますので、大豆による効果効能が期待できますし、発酵することによって様々な健康効果もあることが分かっています。
■便秘改善効果
テンペ菌には抗菌作用があり悪玉菌が増加を抑える働きがあるので、腸内環境を整えてくれます。大豆に豊富に含まれる食物繊維も腸を整えてくれます。その結果、便秘を改善してくれます。
■免疫力を高める効果
テンペは発酵食品です。腸内環境を整えてくれることで、体全体の約７割が腸に存在すると言われる免疫細胞を活性化します。その結果、免疫力を高めてくれます。
■血栓予防効果
テンペから作り出されるテンペキナーゼ、トコフェロールという成分には、血栓を溶かし、血管の老化を防ぐ効果があります。これにより脳梗塞や心筋梗塞の予防効果が期待できます。
■血中コレステロール・中性脂肪を減らす効果
テンペ菌が大豆のタンパク質を分解することでＧＡＢＡ（ギャバ）が作られます。これにより血中コレステロールや中性脂肪を減らしてくれます。
■活性酸素を除去
活性酸素が体をサビつかせる原因だと言われいます。テンペには強い抗酸化作用があることが知られています。この抗酸化作用によって活性酸素を除去してくれます。その結果、動脈硬化予防をはじめ、がんや老化予防が期待できます。
■美肌効果
大豆に含まれるイソフラボンは美容に効果が高いことが知られています。他にも抗酸化物質であるビタミンEが含まれますので美肌効果が期待できます。
このようなテンペの様々な健康効果によって生活習慣病の予防が期待できます。
長寿の食材としては、もっともオススメだということです。
今回、テンペを毎日食べているというＪＡ岡山の女性部の方の血管年齢、肌年齢を調べたところ、血管年齢は平均－７．４歳、肌年齢は平均－９．１歳という驚異な数値の結果となりました。テンペの健康効果は、しっかり出ているようです。
テンペの食べ方レシピ
では、テンペは一体どんな風に食べられているのか？
テンペはクセがないので、様々な料理に使われています。
地元でのオススメは、ヨーグルトにテンペを入れてテンペヨーグルトとして食べるというものです。テンペ自体、味が無いのではちみつなどを入れて味付けします。
ただ、テンペ菌は、熱に弱いのでテンペ菌の効果を最大限得たいという人には、ヨーグルトに入れて食べるテンペヨーグルトがオススメです。納豆は、クセがあるので納豆が苦手という人にもオススメです。
テンペヨーグルト レシピ
＜材料＞
無糖ヨーグルト … 適量
テンペ … 適量
はちみつ … 適量
＜作り方＞
(1) 凍ったテンペを包丁切る。
（切ると砕け、砕けたものをヨーグルトに入れるので大丈夫。）
(2) 砕けたテンペをヨーグルトの上にのせる。
(3) テンペヨーグルトに、はちみつ（お好きなジャムなど）をかけたら完成。
テンペは、醤油で味付けして揚げれば、鶏肉の代わりとなる唐揚げに変身します。
テンペ唐揚げ レシピ
＜材料＞２人前
テンペ … １袋（１５０ｇ）
醤油 … 大さじ１
酒 … 大さじ１
すりおろしにんにく … 適量
片栗粉 … 適量
油 … 適量
＜作り方＞
(1) テンペを食べやすい大きさにカットする。
(2) 醤油・酒・にんにくを合わせたものと、テンペをボウルで混ぜ合わせ、片栗粉をつける。
(3) 熱した油に片栗粉をつけたテンペを入れ、きつね色になるまで揚げたら完成。
（焦げないように、弱めの中火でじっくり揚げるのがポイント）
■テンペの酢豚風の作り方
テンペを肉の代わりに使ったヘルシーな酢豚です。
■アボカドとテンペが入ったもちもちのサラダラップ
他にもテンペは、サラダやケーキ、コロッケ、カレーに入れたり、ピザ・グラタンのトッピングとして使ったり様々な食べ方ができます。
■ＪＡ岡山のテンペ
番組で紹介されたＪＡ岡山のテンペの取り扱い販売店はこちらです。
www.ja-okayama.or.jp/tenpe/