ワインのポリフェノールには、様々な効果効能があると言われています。TBSテレビ「ゲンキの時間」11月20日で、放送されましたのでお伝えしたいと思います。
教えてくれるのは、長寿研究でお馴染みの順天堂大学大学院 医学研究科 加齢制御医学講座 教授 白澤卓二先生です。
ワインポリフェノールの効果効能は?
ワインは、昔から様々な効果効能があるといわれています。
例えば、ワイン大国であるフランスでは、フレンチパラドックスという言葉があります。これは、ワインが血管に何か良い影響をしているといわれます。
■フレンチパラドックスとは
フレンチパラドックスとは、フランス人が相対的に喫煙率が高く、飽和脂肪酸が豊富に含まれる食事を摂取しているにもかかわらず、冠状動脈性心臓病に罹患することが比較的低いことが観察されていることを言う。
日本のワイン用ブドウの生産量1位は、長野県です。長野県と言えば、男女共に平均寿命が1位の県です。このことからワインが長寿にも関係しているとも言われています。
ワインの成分の中でも注目は、ワインポリフェノールです。ワインポリフェノールには、様々な効果効能があるといわれます。
ワインポリフェノールの抗酸化作用
ワインの健康成分といえば、なんといってもワインポリフェノールです。ワインポリフェノールには、強い抗酸化作用があります。これにより、体の錆びつきの原因である活性酸素を中和し、無毒化してくれます。
体の錆びつきは、がん・動脈硬化・認知症・心筋梗塞・高血圧・糖尿病・脂質異常症・肝臓病・白内障などの様々な病気につながります。
つまり、ワインポリフェノールには、このような病気を予防してくれる働きが期待できるということです。
さらに、ワインを熟成させることでこのポリフェノールの重合が起こります。重合によりで抗酸化作用が強くなり、健康効果も高くなります。
ただし、あまり重合しすぎると効果が落ちるので大体5年くらい熟成させるとポリフェノールの効果が一番期待できると考えられています。
ワインポリフェノールの中でもレスベラトロールは、長寿遺伝子を活性化すると言われています。
ちなみに、レスベラトロールが含まれる身近なものといえば、赤ワイン以外にはピーナッツの薄皮くらいです。レスベラトロールが含まれるものは、限られているんです。
長寿遺伝子とは
長寿遺伝子は、サーチュイン遺伝子や抗老化遺伝子とも呼ばれ、その活性化により生物の寿命が延びるとされています。この寿命延長効果は酵母、線虫、ショウジョウバエで報告されていますが、これらの実験結果を否定する報告もあります。まだ、確定した効果とは言えないとも言われています。
レスベラトロールは、サプリメントも販売されています。「ハイブリッドレスベラT」は、NHKスペシャルでレスベラトロールが紹介された時は、とても人気になったサプリです。興味のある方は、「ハイブリッドレスベラT」公式サイトをご覧下さい。
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Q.ワインポリフェノールは赤ワインと白ワイン、どちらに多く含まれる?
白ワインは、皮と種を取り除いた果汁のみをアルコール発酵させますが、赤ワインは、ブドウの皮や種ごと発酵させます。このポリフェノールは、皮や種に多く含まれます。
そのため赤ワインの方が、ワインポリフェノールが豊富に含まれます。ワインポリフェノールの効果を期待したいのなら赤ワインがオススメです。
また、赤ワインのポリフェノールの量は、他の食べ物のポリフェノールに比べて桁違いに多いです。
Q.赤ワインの1日の飲む量は?
1日の量は、ワイングラス3杯までが適量といわれています。
赤ワインは、健康に良いポリフェノールが多く含れるといってもお酒です。やはり、飲みすぎは良くありません。また、週に1日は、休肝日を設け、肝臓を休めましょう。
Q.お酒が苦手な人はどうしたらいいの?
赤ワインのポリフェノールは、比較的、熱にも強い成分です。調理に赤ワインを使い、アルコールを飛ばすことでお酒が苦手な人でもポリフェノールを摂ることができます。
また、赤ワインのポリフェノールは、原料のぶどうからです。直接、ぶどうを皮ごと食べることでもポリフェノールを摂ることができます。
Q.ポリフェノールが多い赤ワインは?
最もポリフェノールが多い品種のブドウは、カベルネ・ソーヴィニヨンと呼ばれる品種です。
カベルネ・ソーヴィニヨンの実は、皮が厚く、作られるワインはタンニンを豊富に含むため、長い熟成にも耐えることができます。
この品種は、品質が良いのでフランスをはじめ世界中の多くの生産地で作付けされています。
ワインポリフェノールの認知症予防効果
赤ワインを毎日グラス3、4杯飲んでいる人は、飲んでいない人に比べ、認知症の発症率が1/5に抑えられているという報告があります。ポリフェノールの抗酸化作用が、認知症を予防していると考えられています。
他にもワインには、有機酸が豊富に含まれます。有機酸には抗菌、殺菌効果があり、大腸菌やサルモレラ菌の抑制してくれます。また腸の悪玉菌を減らしてくれ腸内環境を整えてくれ、肌の状態も良くしてくれます。
ワインには、カリウムが豊富に含まれます。利尿作用によって、余分な水分や老廃物を排出してくれます。
カルシウムやマグネシウムも豊富です。骨を強化してくれます。
このようなワインの効果効能を知るとワインはお酒なのに、体にとてもいいって感じになりますね。ただし、適量は守らないといけませんけど(*゚▽゚*)。
ワインは、苦手だけどワインポリフェノールは摂りたいという方には、ユンケルでおなじみの佐藤製薬の健康食品会社のサプリ「美健知箋ポリフェノール」がおすすめです。フランスローヌ地方の赤ワインエキスのポリフェノールに生姜・高麗人参にレスベラトロールも配合したサプリです。興味のある方は公式サイトをご覧下さい。
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ワインに合うつまみは?
ワインに合う定番おつまみは、健康効果を高め、理にかなっているものが多いと言われます。
ワインに合うおつまみとしては、次のようなものがオススメです。
■チーズ
ワインもチーズも共に発酵食品で、発酵の過程でたんぱく質がアミノ酸に分解されます。できるアミノ酸の種類が違うので、ワインとチーズを両方摂ることで様々なアミノ酸を摂取することができます。これにより皮膚や内臓、筋肉など全身の代謝が活性化します。
■ナッツ
ナッツは、どれも栄養価が高く天然のサプリメントと呼ばれます。ナッツには様々な種類があり、その効果も様々な特徴があります。例えば、クルミにはオメガ3脂肪酸が豊富に含まれ悪玉コレステロールを減らし血行改善効果があります。アーモンドには、ビタミンEが豊富に含まれ老化防止効果あります。ワインポリフェノールの抗酸化作用で、よりアンチエイジング効果が期待できます。
■オリーブ
オリーブには、健康に効果的なオレイン酸やビタミンEが豊富に含まれています。ワインポリフェノールの抗酸化作用をより高めてくれると言われます。
■生ハム
生ハムの豚肉には、ビタミンB群が豊富です。ビタミンB群は、ワインのアルコール分解に欠かせないものなのでアルコール分解をスムーズにしてくれます。
ワインに合うおつまみ4種
代表的なポリフェノールの種類
ワインに多く含まれているポリフェノールですが、実はポリフェノールといってもたくさん種類があるんですね。その数なんと8000種類以上もあると言われています。
というわけで、その中でも代表的なポリフェノールについてまとめてみました。
代表的なポリフェノール | 効果 | 多く含まれる食品 | 詳細(wiki) |
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アントシアニン | 視力改善 抗酸化作用 抗炎症作用 | 赤ワイン、ブルーベリー、ブドウ、カシス | 詳細 |
カテキン | 抗酸化作用 抗菌作用 抗ガン作用 コレステロール上昇抑制作用 | 緑茶、ウーロン茶、紅茶 | 詳細 |
カカオポリフェノール | 血圧低下作用 動脈硬化予防 美肌効果 アレルギー改善 | ココア、チョコレート | |
ルチン | 血流改善効果 抗酸化作用 抗炎症作用 | そば、アスパラガス、ほうれん草 | 詳細 |
フェルラ酸 | 美肌効果 認知症予防 米ぬか | 米ぬか | 詳細 |
クロロゲン酸 | 脂肪吸収抑制効果 血糖値上昇抑制効果 抗酸化作用 | コーヒー | 詳細 |
クルクミン | 抗ガン作用 抗酸化作用 抗炎症作用 | ターメリック(ウコン) | 詳細 |
イソフラボン | 更年期障害予防改善効果 美肌効果 骨粗しょう症予防効果 | 豆類 | 詳細 |