インフルエンザは注意していてもかかってしまうケースがあります。
誰もが、感染したくないと思う病気ですが、なかなか防ぐのが難しいのも現実です。
インフルエンザの予防法としては、ワクチンを打つこと、日常生活では、基本的には、やはり手洗い、うがい、マスクをするということが言われています。
専門家の間で今インフルエンザ対策として注目しているのが、体に免疫力をつけてかかりにくくする、かかっても重症化しないようにするというものです。
それを行ってくれるものとして注目されているのがラクトフェリンだといいます。
ラクトフェリンとは
ラクトフェリンは、糖タンパク質です。主に母乳に含まれるもので、特にお母さんがお子さんに与える初乳にたくさん含まれています。ラクトフェリンがウイルスの感染などから乳幼児を守るため抵抗力を高める力があるといいます。
ラクトフェリンは、母乳の他にも涙、唾液、鼻汁、血液などにも存在しています。
ラクトフェリンは鉄と結合する性質があり、ラクト(乳)+フェリン(鉄)で、ラクトフェリンという名前が付けられたといいます。
ラクトフェリンは動物の母乳に含まれているので、食品としては、加熱処理されていないナチュラルチーズにも含まれています。最近ではサプリメントも色々出回り注目されています。
ラクトフェリンのインフルエンザ予防効果
では、ラクトフェリンがインフルエンザウイルスをどのように防いでいるのか?
考えられているメカニズムはこうです。
ラクトフェリンが細胞などに付着することでウイルスが細胞に侵入しようというのを防ぎ、さらにウイルス自体にもラクトフェリンがとりつきウイルスが細胞に付着するのを防ぐ働きをしていると考えられます。
インフルエンザウイルスは、細胞に侵入できなければ、その段階でシャットアウトされ増えなくなり、感染しないということです。
ラクトフェリンの効果
ラクトフェリンは、インフルエンザウイルス以外にもノロウイルスやロタウイルスなどのウイルスの感染を予防するというデータがあります。
ラクトフェリンはB型肝炎ウイルスやC型肝炎ウイルスの増殖も抑制する効果が分かっています。
細菌に対しても優れた鉄吸収能力により抗菌作用があります。
そして、免疫細胞を活性させる働きもあり、免疫力をアップさせます。
免疫力が上がれば、細菌やウイルスから身が守られ、がん細胞の予防にも効果を発揮することになります。
また、メタボな人にとってはうれしいメタボ解消・ダイエット効果があります。ラクトフェリンは、脂肪細胞が脂肪合成する働きを抑制し、さらに脂肪を分解するリパーゼをの働きを促進する作用もあるといわれます。
他にも、腸内環境を整える働きや、歯周病予防、アレルギーを抑制する効果もあると言われています。
とにかくラクトフェリンの効果は、調べれば調べるほど健康・美容にいいことばかりで本当にいいことずくめの成分です。
あまりいいことばかりなので副作用的なものはないものかいろいろ調べてみましたがほとんどないといった言葉しかみつかりませんでした。
またラクトフェリンの働きにはまだまだ未解明なものもあるともいわれ、今後も注目の成分です。
■森永乳業 ラクトフェリン研究のCM動画