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線虫でがん検査 診断精度は? 実用化はいつ?費用は? 九州大学 広津崇亮氏

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BSジャパンのテレビ番組「日経プラス10」で開発者である九州大学大学院 助教でHIROTSUバイオサイエンスの社長である 広津崇亮氏を招いて今話題の線虫によるがん検査について紹介されましたのでまとめてみました。

線虫でがん検査

日本人の死亡原因の第1位はがんです。
がんは、やはり早期発見が重要だといいます。
早期であればあるほど治療によって助かる確率が高くなるからです。
そこで早期に発見するためにがん検診があります。
しかし、日本のがん検診の受診率は、欧米と比較するととても低いのが現状です。
受けない理由としては、「受ける時間がない」「費用が負担となる」などがあげられます。

そこで今注目されているのが線虫を使ったがん検査です。
九州大学大学院 助教 広津崇亮氏が進めているがん検査です。

そもそも線虫とは?
現在、約1万種の線虫が知られていますが、地球上にはおそらく1億種を超えるとも言われているほどたくさんの種類がいると言われています。
がん検査に使われる線虫は、シー・エレガンス(C. elegans)と呼ばれる1種類だけです。シー・エレガンスは、大きさ1mmほどの細長い糸状の生物で土の中にいます。
この線虫は犬を越える嗅覚をもっていると言われています。
線虫の特徴としては、約4日間で世代交代して、雌雄同体なので掛け合わせの必要がありません。冷凍保存もできます。そのため飼育にほどんどコストがかからないというメリットがあります。
このように線虫は、鋭い嗅覚をもちコスト面も抑えられるという点からがん検査への研究が始まったようです。

線虫でがん検査とは一体どんな検査?
この検査に使うのは私たちの尿です。それもわずか1滴の尿で検査ができます。
検査するのに使われるのが線虫です。
シャーレ検査は、シャーレの真ん中に線虫をおき、片側2箇所に薄めた尿1滴ずつ落とし、線虫が集まるかどうかをみるごくシンプルなものです。
※尿は、線虫が好む濃度にするため原液ではなく薄めて使います。
線虫は、がん患者の尿のニオイを好み、健常者の尿のニオイを嫌う習性があります。
これは、がん探知犬のように訓練して身につけるものではなく自然に備わっている性質です。
これにより、がん患者の尿の場合は近づき、健常者の尿から離れようとします。
この習性を利用することで90%以上の精度でがんを発見することができるといいます。
それもステージ0やステージ1の早期のがんを発見できるといいます。
診断結果は約1時間程という速さです。

線虫の検査画像は、こちらで掲載されています。
www.mugendai-web.jp/archives/5131

■線虫を使ったがん検査の検出結果
最近行われたがん患者63人に対して行った線虫を使ったがん検査と血液検査の腫瘍マーカーのがん検出結果です。

  陽性/試験数 感度
線虫を使った検査 57/63 90.5%
CEA(腫瘍マーカー) 13/63 20.6%
CA19-9(腫瘍マーカー) 18/63 28.6%

腫瘍マーカーのがん検出率が2割台に比べて線虫は90%以上の高い精度で検出しています。腫瘍マーカーは感度は意外に低いんですね。

線虫を使ったがん検査の費用は?
費用は1回数千円程度を想定。
比較的安い費用で受けられそうですが、数千円といっても1万円に近い場合は高くなりますね。

線虫を使ったがん検査で検出できるがん
胃がん・大腸がん・すい臓がん・食道がん・胆嚢がん・胆管がん・前立腺がん・乳がん・肺がん・盲腸がん

現在のところ、以上のようながんを発見することができますが、どの部位のがんであるかは診断できません。ただ、がんの発見が難しいと言われるすい臓がんもこの簡単な検査で診断できるのは良い点と言えます。
線虫のがん検査は、がんの有無だけを診断します。
がんが有ると分かった時には、どこのがんなのかこれまでのがん検診で部位別に精密検査を受けてがんを特定する必要があります。
線虫のがん検査も将来的には、どの部位のがんなのかも診断できることを目指しているそうです。

■線虫を使ったがん検査のメリット
・費用が安い    … 数千円程度
・尿だけで検査   … 簡便で苦痛がない
・結果が早い    … 約1時間程
・早期がんの検出  … ステージ0~1でも反応する
・高感度      … 90%以上の感度
・様々ながんを検出 … 胃がん・大腸がん・すい臓がん・食道がん…など
このようなメリットからがんの新たな判別方法として大きな期待が寄せられています。

■線虫でがん検査の実用化はいつ?
2020年を目指しているそうです。
現在、日立製作所と共同研究を行い、自動解析装置の開発を行っています。
これにより、今まで手で行っていた作業が機械によって自動化され、検査の数を増やすことができます。この開発が2年~2年半かかるため実用化は2020年になるようです。

■線虫を使ったがん検査の問題点
線虫のがん検査はステージ0の早期のがんも検出します。
そのため、がんが有るという結果を受けても、がんがどこにも精密検査で見つからないというケースも考えられます。その時は、どうしたらいいのかということです。
これは、実用化までに医学界としてどうサポートするのか考えないといけないポイントだといいます。

線虫という生きた生物を使った検査ってなかなかないのではないでしょうか?
将来的には線虫が嗅ぎわけているがんのニオイ物質が特定され、その物質が簡易検査で判定できるともっといいのでしょうね。

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