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健康トピック

糖質制限 長期間は老化が進む危険 寿命が短くなり肌の老化が早まる 都築毅先生 とくダネ

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炭水化物

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フジテレビ「とくダネ」3月19日で、糖質制限を行うと老化が進むということを発表した東北大学大学院の研究チームの研究内容につい放送されましたのでまとめてみました。

解説してくれた方は、今回の研究発表を行った東北大学大学院 准教授 都築毅先生です。

長期間の糖質制限は老化を進める

糖質制限は、今ではすっかりお馴染みのものとなりました。一度は、ダイエットのために行ったという人も多いのではないでしょうか。

街の本屋さんでも、糖質制限に関する本がたくさん並んでいます。

糖質制限は、一般的には、米、パン、麺などの糖質が含まれる食べ物を制限するというものです。

糖質制限は、簡単に始められるダイエットとして人気です。そのためなのか、米の需要量は年々低下しています。日本人の主食であるお米の食べる量が少なくなってきているんですね。

そんな糖質制限が人気の中、今回驚きの発表がありました。

それは、東北大学大学院の研究チームが発表したもので、糖質制限を長期間行うと寿命が短くなったり肌の老化が早まるということが分かったという研究内容です。

ちょっと衝撃的な新説です。では、詳しく説明したいと思います。

厚労省から日本人の食事摂取基準というものが出されています。この中では、三大栄養素である炭水化物・たんぱく質・脂質をバランスよくとることを推奨しています。比率で言えば、炭水化物は、50~65%ほどがが推奨されています。

炭水化物といえば、米、パン、麺類に多く含まれます。糖質制限では、これら米、パン、麺類などの炭水化物を制限して、足りないエネルギーは、たんぱく質や脂質が多く含まれる肉や魚、大豆などで補うというものです。

糖質制限が人気なのは、短期間に内臓脂肪を減らすことができ、痩せられることができるからです。

短期間の糖質制限は、安全性も保証されているそうです。しかし、今回の研究は長期間行うことによって出てくる症状です。

実際、都築先生が行った実験は次のようなマウスで行った実験です

マウスを各20匹、A・B・Cの3つのグループに分けて、それぞれ次の異なる食事を約1年間与えました。

A:通常のエサ(日本食に近い炭水化物中心のもの)
B:高脂肪食(洋食に近い炭水化物を減らし脂質を増やしたもの)
C:糖質制限食(炭水化物をかなり減らし脂質とたんぱく質を増やしたもの、ヒトの食事の主食を抜いたイメージ)

実験の結果、Cのグループでは老化の進行が30%早くなりました。Bのグループでは、15~20%進行が早まったのでCのグループが一番老化の進行が早くなるという結果になりました。

実際、通常のエサと糖質制限食のマウスを比較すると、次のように糖質制限食のマウスは、背骨が曲がり、脱毛がひどく、見た目でも老化がわかるほどになりました。

糖質制限食マウス

都築先生によると、長期間糖質制限を続けると次のような症状が現れるといいます。

・見た目や皮膚の老化が進行する
・学習記憶機能が低下する(認知症のような症状)
・脳の酸化ストレスが増加する

長期間の糖質制限は、このような老化の症状を促進します。

この場合の長期間とは、どれだけの期間を指すかというと、10年、20年という期間でなく、もっと長い30年、40年といった期間を指すそうです。

つまり、20代、30代の若い頃から糖質制限をし続けると60代後半には、外見的な老化が進行して皮膚の状態の悪さが顕著に出てくることが予想されるわけです。

以前から長期間の糖質制限には、危険性があるという次のような研究報告がなされていました。

<研究報告1>
日本糖尿病学会の2013年の提言によれば、たんぱく質の過剰摂取と心血管疾患発症率との間に相関があると報告されています。どういうことかというと、糖質制限をしてたんぱく質を増やした食事を続けると心臓発作や脳卒中などが増える可能性があるというものです。

<研究報告2>
2013年国立医療研究センターの論文では、糖質制限食に関する9つの海外の医学論文を解析したところ、5年以上の糖質制限では死亡率が高まる可能性があるという報告がされています。

このように以前から、長期間の糖質制限は、良くないという報告はあったようです。

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糖質制限の注意点

都築先生によると、糖質制限では次の点に注意してほしいということでした。

高齢者は糖質制限はやめるべき

高齢者が糖質制限すると、死亡率が高くなるであろうということが大体わかってきているからです。これは、高齢者は若い人より老化などの原因となる異常たんぱく質が細胞内にたまりやすく老化が促進するためです。それを抑える糖質をしっかり取ることが必要だからです。

糖質制限をしている人は専門家に相談

糖質制限をすると、バランスが偏りがちになります。必要な食材を取り、かつエネルギー不足にならないように、専門家のアドバイスは受けることをおすすめします。

具体的にどうしたらいいかというと、専門家の医師に相談するのは簡単にできないので、薬局で聞いたり、糖質制限のセミナーなどに参加するなどです。

和食中心の生活を心がけるのが重要

これは、注意点ではありませんが、おすすめの食事です。日本を長寿国に導いたのは栄養的にバランスの優れた日本食なんです。おすすめの和食は、例えば、旅館の朝食です。

まとめ・感想

糖質制限は、短期間なら内臓脂肪を減らし良い面もありますが、長期間となると、これによると良くないようですね。もし、糖質制限をするなら、ちゃんとした知識をもって行わないといけないですね。

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