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健康トピック

耳鳴りの原因 キーンは脳で起こる 治療法TRT療法と呼吸法 耳鼻咽喉科 石井正則先生

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BSフジ「華大の知りたい!サタデー」11月28日で耳鳴りについて紹介されました。
教えてくるのは、東京新宿メディカルセンター 耳鼻咽喉科 石井正則先生です。

キーンとなる耳鳴りの原因は脳

耳も年と共に老化します。誰もが聴力は徐々に落ちていきます。特に高い周波数の高い音から聴こえなくなるといいます。

この聴力の低下が耳鳴りと大きく関係しているといいます。
耳から入った音は、蝸牛と呼ばれる器官で電気信号に変換され、神経を通って脳に伝わり音として認識されます。老化によって蝸牛の高い音を認識する細胞がダメージを受けると、高い音を電気信号に変えることができなくなり、脳に高い音は伝わらなくなります。そうなると脳は、高い音を探そうと感度を上げて高い音を作り出します。それがキーンという耳鳴りとして聴こえるということです。つまり、聴力の低下によって脳が耳鳴りを引き起しているということです。耳鳴りが脳が作り出していることが分かったのはごく最近のことだといいます。

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耳鳴りの予防法

耳鳴りは、脳が感度を上げることによって引き起こされるので、脳の興奮を抑えてあげれば、耳鳴りも緩和されるといいます。
予防法としては、脳を興奮させる原因である不眠・ストレス・焦り・闘争心を除いたり、毛細血管を収縮させるタバコを止めたり、高血圧や動脈硬化を招く塩分を控えるのが有効とされます。

耳鳴りの治療法

病院で行う治療法としては補聴器をつけるというものがあります。補聴器を付けることで難聴で聞こえない音を聞こえていると脳に分からせてあげ、脳の感度を鎮めようというものです。脳の感度が鎮まれば、キーンというボリュームも小さくなり、耳鳴りが治るといいます。

TRT療法

TRT療法は、補聴器のような治療器を使った耳鳴りの最新の治療法です。治療器からは、ザーといった音が絶えず出ます。これを毎日数時間付けて音を聞くという治療法です。耳鳴りの音は、機器からのノイズの音によってかき消され薄れてきます。これで脳を訓練するというものです。番組では、この治療法で徐々にノイズの音を小さくして半年したら耳鳴りが無くなったという経験談が紹介されました。

3・3・6呼吸法

耳鳴りは脳の健康のバロメーターだといいます。
脳がストレスなどで疲れているとより耳鳴りは大きくなるといいます。
脳の疲れを和らげる方法が石井先生オススメの腹式呼吸法です。
耳鳴りになっている方は改善され、耳鳴りがない人には予防にもなるという方法です。
<やり方>
椅子に座りおへそのあたりに両手をあてる。
(1) 鼻から3秒かけて吸ってお腹を膨らませる。
(2) 3秒息を止める。
(3) 6秒かけて鼻から息を吐く。
最初は3分程度行い、慣れてきたら5分以上行う
朝早く、お風呂に入っている時に行うのがオススメ。
習慣化して行うのが良い。

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