TBSテレビで、血圧を下げる方法が放送されたましたので紹介したいと思います。
教えてくれるのは、高血圧の名医 東京女子医科大学教授 渡辺尚彦先生です。
渡辺尚彦医師のプロフィール
【専門】
高血圧を中心とした循環器疾患全般。減塩指導、時間療法も行う
1978年 聖マリアンナ医科大学医学部卒業
2015年 東京女子医科大学東医療センター内科教授
2018年 聖光ヶ丘病院 顧問『聞くだけで血圧が下がるCDブック』(2017年ワニブックス)
『高血圧をもっと下げる新常識 (SAKURA・MOOK 89 楽LIFEシリーズ)』(2017年 笠倉出版社)など著書多数。
高血圧は突然死のリスクを高める
そもそも血圧とは一体何?
血圧とは血液によって血管にかかる圧力のことです。
心臓が収縮して血液を送り出す時の血圧が上の血圧、血液が心臓に戻り次に送り出す血液を貯めるためにふくらむ状態が下の血圧です。
この数値どちらか一方でも超えた場合は高血圧になります。
血圧は、病院で測定すると緊張して高血圧になる人がいます。
これを白衣高血圧といいます。
そのため血圧は、家庭で測定した値が普段の値と考えられるそうです。
血圧は家庭で、こまめに測定するのがいいそうです。
高血圧は、年をとるにつれて増えてくる病です。
高血圧になると何が良くないかというと、様々な病気のリスクが高くなることです。
主なものは、脳卒中、心疾患、慢性腎臓病です。
脳卒中、心疾患などは突然死を招く恐ろしい病です。
ただ、高血圧になっても、自覚症状はほとんどありません。
そのため、高血圧を放置したままにしている人も少なくないといいます。
高血圧は高くなればなるほど、病気になるリスクも高くなるといいます。
日本人の死因の約1/4が高血圧でリスクが高くなるという心疾患+脳血管性疾患です。
高血圧を甘くみていると、取り返しのつかない重大な病を引き起こすことになりかねないということです。
血圧を下げる方法とは?
渡辺医師によると、血圧は簡単に下げることができるといいます。
渡辺医師オススメの血圧を下げる方法です。
どれも簡単に出来ます。
減塩
高血圧の大きな原因の一つが塩分の摂り過ぎです。
やはりまずは、塩分を控えることが、高血圧にはいいといいます。
といっても塩分を控えるというのは、加工食品などを食べているといつの間にか摂ってしまっていることがあります。
そこで、渡辺医師の塩分を控える簡単な方法です。
1.朝食をフルーツグラノーラにする
フルーツグラノーラはシリアルとドライフルーツを混ぜたものです。
フルグラ50gに対し、塩分が約0.2gになるそうで、朝食でかなり減塩しておけば、1日トータルで減らすことができます。
2.うどんをそばに変える
うどんはつなぎに塩が使われており、そばには入っていません。
これだけで減塩につながります。
減塩法は2つだけでしたが、パンにも塩が含まれています。
ご飯は含まれないので減塩を考えるならパンをご飯にするのも良いかと思います。ただし、ごま塩などをかけたら元も子もありませんが…。
減塩は、よく知られていますが、うどんをそばに、パンをご飯に変えるなど、ちょっとした工夫で、減塩につながるわけですね。
ツボ押し
手のツボの一つに合谷があります。親指と人差し指の間にあります。
このツボは、万能ツボといわれ、様々な効果があります。
その一つに、血圧を下げる効果もあります。
このツボを押すことで上半身の血管が広がり、血流が良くなり血圧が下がるとされます。
目安としては、1日2回、左右5分程度です。
渡辺式ふくらはぎパンパン法
名前の通りふくらはぎをパンパン叩くというものです。
<やり方>
(1) ふくらはぎを両手で下から上に左右から均等に叩く。
(2) ふくらはぎの裏側を手をグーにして下から上に叩く。
少し痛いくらいに強めに叩くと効果的です。
1日2回、左右合わせて5分行う。
<効果>
ふくらはぎは、血液をポンプのように心臓へと運ぶ働きがあります。このふくらはぎを下から上に刺激することで血行が良くなることで、血圧が下がる効果があります。
渡辺式ブラブラユラユラ体操
血圧は朝、起き上がる時に一気に上がるので注意が必要です。
そこで起き上がる前に行うと有効な血圧の急上昇を防ぐ体操です。
<やり方>
(1) 仰向けの状態で手と足を上げてブラブラと動かす。
朝、目覚めてから約1分ほど行なえばOK。
<効果>
この体操で血液が身体全体に送られ血圧の急上昇を防ぐ効果があります。
血圧は下がっても自覚症状がないので実感できません。
血圧を下げる方法をためしてどれだけ下がったかを血圧計で計測してみるといいかと思います。
まとめ
高血圧の名医、渡辺尚彦医師による血圧を下げる方法について紹介しました。
その方法は、減塩・ツボ押し・ふくらはぎパンパン法などです。
どれもそんなに大変なことではなく、簡単な対策です。
自覚症状がないので、血圧計で計測してどれだけ効果があるのか、チェックしてみるのもいいのではないでしょうか。