TBSテレビ系「サタデープラス」で、認知症予防の専門家である名医 鳥取大学医学部教授 浦上克哉先生が自ら行っている認知症予防について放送されましたので紹介したいと思います。
浦上克哉先生のプロフィール
岡山市生まれ。1983年鳥取大学医学部卒業後、神経内科を専門に携わり2001年より 鳥取大学医学部保健学科生体制御学講座・環境保健学分野 教授を務める。
日本認知症予防学会理事長、日本老年精神医学会理事、日本認知症予防学会専門医。アルツハイマー型認知症および関連疾患を専門とし、診断マーカーの開発研究、外来での診察と治療、予防、ケアなど総合的に認知症と取り組む。
また、認知症早期発見のためのタッチパネル式コンピューター「物忘れ相談プログラム」などの機器の開発、アロマによる認知症の予防効果の研究、NHK「あさいち」「チョイス」「きょうの健康」、「たけしの家庭の医学」、「主治医が見つかる診療所」等テレビにも多数出演。
浦上克哉先生の認知症予防法とは?
最近は、平均寿命というより介護を必要としない健康寿命が重視されるようになってきました。
健康で長生きする上で気をつけなくてはならない病気に認知症があります。
認知症は今のところ、画期的な治療法がない病気です。認知症はいきなり発症するというものではなく、10年も20年も前から徐々に脳に認知症の原因物質がたまって起きるということが分かってきました。
つまり、認知症にならないためには若い時から認知症予防に心がけることが大切だということです。
そこで認知症予防の名医である浦上医師が日常行っている認知症予防法です。
認知症予防学会の理事長でもある方の予防法なのでとても説得力があるかと思います。
認知症予防1:歩く量を増やす
認知症予防には運動が良いといいます。
浦上医師自身も日常生活でなるべく歩く量を増やしているそうです。
例えば、勤務する病院では、あえて車は一番奥の駐車場に停めたり、買い物時の駐車場もお店から離れたところに停めるそうです。
また、こうすれば周りに車が止まっていないので、止めやすいし、ぶつけられる心配もないというメリットもあるといいます。
認知症予防2:足指だけで新聞破り
認知症予防には日頃使っていない神経を使うことが良いといいます。
浦上医師が認知症予防教室で教えている事の一つに、足指だけを使っての新聞破りがあります。
足指の神経は日頃使っていないので認知症予防にはとてもいいそうです。
認知症予防3:トリゴネコーヒー
トリゴネコーヒーはコーヒー豆を低温焙煎したものでトリゴネリンという成分が多く含まれ認知症予防に効果的だといいます。
浦上ドクターは、休憩時間はコーヒーショップで、このトリゴネコーヒーを飲むそうです。
■トリゴネコーヒー
認知症予防4:アロマオイルを嗅ぐ
浦上ドクターが30年間認知症を研究した中で、最も信頼する認知症予防法がアロマオイルを嗅ぐことでした。
アロマオイルといってもたくさん種類があります。
一体、どのアロマを嗅げばいいのか?
浦上ドクターが認知症予防に効果があるというアロマオイルは、ローズマリーカンファーとレモンでした。
ローズマリーカンファー2滴に対してレモンが1滴の比率で合わせてブレンドアロマとして使用します。
Q.なぜアロマが認知症予防に良いのか?
認知症の始まりは、脳の嗅神経に障害が起こることから始まると考えられます。そのため嗅神経をアロマで刺激することで嗅神経が活性化され認知症予防になるということです。嗅神経の近くには記憶を司る海馬もあります。嗅神経が活性化すれば海馬も活性化することが期待できるそうです。
今回は、ローズマリーカンファーとレモンが紹介されましたが、これは昼用のアロマで夜用のアロマもあります。以前、テレビ番組「たけしのみんなの家庭の医学」で次のように紹介されました。
昼用:ローズマリーカンファー2滴とレモン1滴をブレンドしたアロマ
夜用:ラベンダー2滴とオレンジ1滴をブレンドしたアロマ
<使用方法>
昼用アロマは午前中に2時間以上嗅ぐ、午後も嗅いでもOK
夜用アロマは寝る前の1時間前から嗅いて2時間以上嗅ぐ
昼の覚醒作用のあるアロマと夜の鎮静作用のあるアロマを繰り返し嗅ぐことで嗅神経が活性化する。
認知症患者に約一ヶ月間試したところ8割以上の患者に改善が見られました。
認知症になった人にも効果があるということなので予防としてはとても期待できそうです。
ブレンドアロマは、自分でブレンドしなくても次のような商品として販売されています。
■昼用・夜用アロマブレンドオイル
■認知症に効果があるアロマ4本セット
自分でブレンドしたいという方はこちらがおすすめです。
認知症予防5:脳トレ
やはり認知症予防には脳トレが効果的です。2つの脳トレが紹介されました。どちらもできなくても大丈夫で脳が混乱することで活性化するというものです。
■脳トレ1
(1) 突き出す手は「パー」に胸元の手は「グー」にする。
(2) これをリズムに合わせて左右交互に行う。
(3) チェンジの合図で突き出す手はグーに胸元の手はパーに変えて行う。■脳トレ2
(1) 右手を「チョキ」、左手を「ピストル」の形にする
(2) これをリズムに合わせて左右交互に行う。
脳トレ2はとても難しいですね。MCの丸山くん、小堺さんともに苦戦してました。
まとめ
浦上克哉先生の認知症予防法を紹介しました。
最も信頼する認知症予防法がアロマオイルを嗅ぐことでした。
トリゴネコーヒーや積極的に体や脳を動かし脳の血流を良くするのも予防につながるそうです。
認知症は徐々に脳に認知症の原因物質がたまって起きるということなので、若い時から認知症予防に心がけることが大切ですね。