マイオカインは、筋肉から分泌される夢の万能ホルモンとして注目されています。
テレビ朝日「グッドモーニング」で、マイオカインについて放送されましたので紹介したいと思います。
マイオカインは夢の万能ホルモン!
マイオカインは夢の万能ホルモンと言われ、今とても注目されています。
マイオカインは、2017年の日本の学会でも初めてマイオカインをテーマに討論会が開催されました。
マイオカインとは?
2005年、デンマーク コペンハーゲン大学 ペデルセン教授の研究チームが、筋肉からホルモンが分泌されていることを発見しました。
そのホルモンをマイオカインと名付けました。マイオカインは一つのホルモンではなく、筋肉から出るホルモンの総称です。
現在、30種類程が知られています。
マイオカインは、どの筋肉から分泌されるの?
特定の筋肉から出るわけではなく、力こぶ・腹筋・太ももなど全身の骨格筋から分泌されます。
マイオカインが病気を予防?
このマイオカインがなぜそんなに注目されているかというと、大腸がん、糖尿病、動脈硬化、認知症など様々な病気の予防に期待されているからなんです。
具体的には、次のような病気予防を示唆する研究報告がなされています。
大腸がん予防
大腸のがん細胞に対して自ら消滅するように働きかけるマイオカインがあることがわかりました。
糖尿病予防
肝臓の中の血液中にある糖や脂肪を分解するマイオカインがあることがわかりました。
動脈硬化予防
血管を若く保つマイオカインがあることがわかりました。
認知症予防
マイオカインによって認知機能を改善する物質が増加することがわかりました。
専門家によると、マイオカインの働きが完全に解明されれば、健康寿命が延び、医療費の大幅な削減にもつながる可能性があるといいます。
マイオカインは、健康を維持するために、今とても期待されているホルモンなんです。
筋肉不足に注意!
筋肉量は、30歳を過ぎて何もしないと毎年1%減少すると言われます。
マイオカインは、筋肉から分泌されるホルモンです。筋肉が減少すれば、マイオカインの分泌も減少します。
最近の女子大生の約3割が、過度なダイエットなどが原因で筋肉不足と言われます。
高齢者に限らず若い人でも筋肉不足は、要注意です。
マイオカインの増やし方は?
では、マイオカインの分泌を増やすにはどうしたらいいのか。
やはり、筋肉量を増やすことが有効と考えられています。
筋肉量を増やすには、食品と運動の両面から行うのがオススメです。
食品
たんぱく質が多く含まれる食品が、オススメです。
特に筋肉増加にオススメの食品は、牛乳・チーズ・ヨーグルトなどの乳製品(乳たんぱく質)です。
この乳製品と一緒に食べると良いものが、はちみつ・チョコレート・砂糖などの糖です。
どうしてかというと、糖が、たんぱく質が筋肉にかわるのをサポートしてくれるからです。
また、運動後1時間以内に食べるとより筋肉量アップ効果が期待できると言われています。
他にも、筋肉にとって大事な栄養素が、ビタミンDです。
ビタミンDは、魚介類、卵、きのこに多く含まれています。
また、ビタミンDは、日光にあたることで、体内で合成されるので、日に当たることも大切です。
1日に必要な日光浴は、夏場なら15分、冬場なら30分程度だと言われています。
運動
どんな運動が良いかというと筋トレがオススメです。
筋トレは、大きな筋肉がある下半身の筋肉を鍛えるのが効果的です。
オススメは、インターバル速歩とつかまりスクワットです。
インターバル速歩
インターバル速歩は、信州大学 能勢博教授が考案した歩き方です。
約3分間隔で、早歩きと通常の歩きを交互に繰り返します。
理想は、5回繰り返し計30分間です。これを週4日程行います。
早歩きは、ややきついなというくらいの速さです。
最初は無理をせず出来る範囲から徐々に時間を増やしていくといいそうです。
■インターバル速歩の本
つかまりスクワット
つかまりスクワットは、机などに手を置き、椅子に座るようにスクワットを行うものです。
つかまりスクワットを10回行います。
目安は、時間を置いて1日3セットです。
後ろに椅子を置けば、転倒防止になります。
■つかまりスクワッドの紹介動画
まとめ
マイオカインを紹介しました。
マイオカインは、夢の万能ホルモンと言われている注目のホルモンです。
大腸がん、糖尿病、動脈硬化、認知症などの様々な病気を予防してくれる働きがあります。
マイオカインを増やすには、食品と運動がポイントです。
オススメは、たんぱく質が多く含まれる食品と筋トレです。
ぜひ、こちらは日常生活に取り入れたいものですね。