夏太りの原因は?
夏になぜか太ってしまう。そんな経験はありませんか?
あるアンケート調査によると、約4割の人が夏に太ったという経験があるといいます。
夏というと夏バテがあるように痩せるイメージがありますが、なぜか太る人が結構いるようです。
NHKテレビ「おはよう日本」夏太りの原因と解消対策が放送されましたので紹介したいと思います。
なぜ、夏に太ってしまうのか?
夏に太る原因の一つが、夏はエネルギー消費量が少ないことがあげられます。夏は、汗をかくのでエネルギー消費量が多いイメージがありますが、これは間違いなのです。
汗は単なる体温調整で出るだけで、エネルギー消費はほとんど行われていないといいます。実際、次のような実験でもエネルギー消費量が少ないことが確かめられました。
気温19℃と27℃の部屋でそれぞれ1日過ごしてもらい、エネルギー消費量を比較する実験では、エネルギー消費量は19℃では1800Kcal、27℃では1400kcalとなりました。脂肪を燃焼させる働きがある褐色脂肪細胞が19℃では活性化しますが、27℃ではほとんど働かない状態となるためと考えられます。
~北海道大学 斉藤昌之名誉教授の研究~
冬は、体温を上げるために、エネルギー消費量が増えますが、30℃を超える夏は、体温を上げるためのエネルギーは、冬ほど必要ありません。
つまり、夏は、一番痩せにくい季節だということです。
さらに夏に太る原因が、食生活にあるといいます。
一つは、そばやそうめんなど麺類を食べる機会が増えるためです。麺類は、のどごしが良く、よく噛まないで食べるため、満腹中枢が刺激され満腹感を感じる前に食べ過ぎてしまう傾向があります。さらに一気に食べるため血糖値も上がりやすく、脂肪として貯めやすくなります。
もう一つは、スポーツドリンクです。熱中症対策には、単なる水よりもスポーツドリンクが良いといわれ、たくさん飲む人がいますが、意外に多くの糖質が含まれています。500ml中、糖質は20~30g入っており、これはスティックシュガーなら約10本分、角砂糖なら約8個分に相当します。
スポーツドリンクは熱中症対策にはいいのですが、たくさんの量は糖分の摂り過ぎにつながります。
夏太り解消対策レシピは?
夏太りを放っておくと、食欲の秋になりさらに太ってしまうということにもなりかねません。そこで夏太り解消対策のレシピです。
ミネストローネ レシピ
朝食にとってほしい野菜たっぷりレシピです。
材料
野菜ジュース、ハム、ブロッコリー、たまねぎ、コンソメ、塩、コショウ
作り方
(1) 耐熱容器に材料を入れる。
(2) 電子レンジで3分間加熱したら完成。
他にも普段のサラダにツナや大豆、納豆やめかぶを加えれば、タンパク質などの栄養も手軽に摂ることができる野菜サラダが作れます。
ポイントは、朝食に野菜を食べて、食物繊維をしっかり摂ることです。こうすることで急激な血糖値の上昇が防ぐことができ、脂肪も貯めにくくなります。
さらに朝、食物繊維をたくさん摂れば、セカンドミール効果で昼食も糖質の吸収も緩やかになり、血糖値の上昇も防ぐことができます。
やはり、ダイエットには、食物繊維は欠かせないということです。
セカンドミール効果とは
GIの提唱者であるジェンキンス博士(トロント大学)が1982年に発表した概念です。 ジェンキンス博士は、最初にとる食事(ファーストミール)が、次にとった食事(セカンドミール)の後の血糖値にも影響をおよぼすことを、「セカンドミール効果」と定義し、提唱しています。
繊維の多いマメ科植物(大豆など)を含む食事は、炭水化物の消化・吸収を遅らせ、食後の血糖の上昇をおさえる。さらにマメ科植物(大豆など)を含む食事は、次の食事による血糖コントロールを改善する。
また、熱中症対策には水分補給は欠かせませんが、スポーツドリンクを一部、水やお茶などにかえるのがオススメです。