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10月10日は「目の愛護デー」ということでTBSテレビ「ゲンキの時間」10月11日は、目の病気について取り上げられました。中でも最近日本人に増えてきているという加齢黄斑変性症という目の病気について紹介したいと思います。
加齢黄斑変性症が急増中
加齢黄斑変性症は、欧米では目の失明原因の第1位にあげられる問題となっている病気です。その加齢黄斑変性症、最近は日本でも急増してきており、予備軍は実に約1200万人だと言われます。とても身近な病気となってきており気をつけないといけない目の病気です。
加齢黄斑変性症とは?
目の眼底の中心部には黄斑と呼ばれる部分があります。目の中心なので視力に関わる重要な部分です。この黄斑部分がダメージを受け変性して、ものが歪んで見えたり、欠けて見えたりしてしまう病気です。
この黄斑部分が変性する原因はドルーゼンと呼ばれる老廃物が溜まるためです。
■ドルーゼンとは
視細胞の一部が剥がれ落ちてできる白い老廃物(カス)。加齢黄斑変性症が発症する前に出てくるもので加齢黄斑変性症の原因となるものと考えられている。
加齢黄斑変性症になるメカニズムは?
ドルーゼンが溜まることで加齢黄斑変性症になるメカニズムは、どうなのかというと次のような感じです。
黄斑の部分にドルーゼンと呼ばれる老廃物が溜まります。
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ドルーゼンが貯まり続けると除去するため免疫反応をおこし炎症が起きます。
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炎症の場所に栄養を届けるために新しい血管が作られます。
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その血管によって黄斑が膨らんでしまい歪んで見えるようになります。
新しい血管は、もろいので破裂してしまうこともあり、失明につながることもあります。
なぜドルーゼンが黄斑に溜まるのか?
原因は加齢の他に、高脂質な食事や喫煙が考えられています。他にはパソコンやスマホに使われているブルーライトも原因と考えられています。ブルーライトは活性酸素を発生させ網膜の細胞を傷つけると言われています。
ブルーライト予防にルテインが有効
ブルーライトは黄色のフィルターをほとんど通さないことが分かっています。黄斑にはその名の通り黄色の黄斑色素が多く含まれています。つまり黄斑にはブルーライトを防ぐ役割があります。黄斑色素の量は人によって違います。黄斑色素の量が多ければそれだでブルーライトを防ぐことができます。黄斑色素は、食べ物で増やすことができると考えられています。その食べ物というのがカロテノイドの一種ルテインです。ルテインを多く含む食品を食べれば、黄斑色素が増え、ブルーライトを防ぐことができ、網膜を守ることができるということです。
<ルテインを多く含む食品>
ケール・ホウレン草にとりわけ多く含まれ、他にもブロッコリー・レタス・芽キャベツ・グリーンピース・カボチャ・トウモロコシなどに多く含まれます。
ルテインをサプリで手軽に摂る方法もオススメです。
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加齢黄斑変性症のチェック
自宅でも自分が加齢黄斑変性症が簡単にチェックできます。
加齢黄斑変性のチェックシートのマス目の中心点を片目ずつみて、一部が黒く見えたり、線がゆがんで見えたら加齢黄斑変性症の疑いがあります。疑いが見られる場合は、速やかに眼科で検査を受けて下さい。
<加齢黄斑変性のチェックシート>
加齢黄斑変性症の予備軍かどうかは、ドルーゼンが溜まっているかどうか眼科の最新検査機器で分かります。ドルーゼンが溜まっている場合は、将来加齢黄斑変性症になる可能性が高いと考えられます。
加齢黄斑変性症の治療法:抗VEGF治療
加齢黄斑変性の治療法は以前はなかったそうですが、現在は抗VEGF薬の注射による治療が行われています。この薬で新生血管の成長を抑えて縮小させるというものです。ただ根治療法ではないので継続的に注射を打つ必要があります。費用は保険適用の3割負担の方でも5万円程度かかるようで高額です。
今回ゲストの元プロ野球選手、江本孟紀さんは4、5年前に加齢黄斑変性症にかかったといいます。江本さんも1~2ヶ月間隔で注射による治療を行っているそうです。麻酔によって痛くないようですが、針が目に入った時は結構ズンと来るそうです。効果は、人によってはかなり改善される人もいるそうですが、江本さんの場合は、それ程でもなかったようです。
抗VEGF薬硝子体内注射の動画
まとめ
日本でも増えてきたという加齢黄斑変性症について紹介しました。病名にあるように年をとるにつれて増えてくる病です。失明になるといのは怖い病です。
治療法でも眼球に直接注射を打つのは、やはり怖いですね。また、費用もかかるので大変です。
江本さんのように、あまり改善しないケースもあるようですし、こういうのをみると、まずはルテインを多く含む食品を日頃から摂って予防に心がけようという気になります。