TBSテレビ「ゲンキの時間(元気の時間)」2月14日で男性の冷え性について放送されましたので紹介したいと思います。
教えてくれるのは、北里大学東洋医学研究所 教授 伊藤剛医師と帯山中央病院 院長 渡邉賀子医師です。
男性の冷え性
冷え性と言うと女性の悩みだと思われがちですが、最近は、意外に中高年の男性で悩む人が増えてきているといいます。
では中高年男性の冷えとは一体どういうものなのか?男性の冷えにもいくつかタイプがあります。
■下半身型冷え性
下半身が冷えるというタイプ。腰や臀部の筋肉が硬く凝り固まり、これにより神経を刺激して血管を圧迫することで足の血流が悪くなることが原因で起こる冷え性です。筋肉が硬くなっているという自覚症状はあまりでないので驚く人もいるようです。下半身の冷え性は、今回6人の冷え性の男性全てに該当しました。男性の冷え性として多いタイプのようです。
■内臓型冷え性
手足は温かいが内臓が冷えているタイプ。不規則な生活やストレスなどで血流コントロールが上手くできないために起こると考えられています。メタボの方は要注意だといいます。
■全身型冷え性
体全体が冷えるタイプ。老化や運動不足などによる体が熱を生み出しにくいことが原因と考えられます。自律神経のバランスの乱れていることが原因の場合もあります。過度なサウナは自律神経が乱れる原因にもなるので要注意です。
低体温かどうか見分ける方法
腋窩温を測定します。腋窩温とは脇の下の温度のことです。一般的に体温計をはさんで測りますがこの温度を正確に測るには、実測式の体温計で測る必要があります。測定時間は約10分かかります。これで自分が低体温かどうかが分かります。
正常値:36.3~37.2℃
低体温:36.2℃以下
男性の冷え性対策
冷え性即効改善法 ソフトボールツボ刺激
伊藤剛医師が冷え性に即効性のある改善法としてすすめるのがソフトボールツボ刺激です。
背中、腰、臀部にあるツボにソフトボールを当てて刺激するというものです。
心臓や腰周りの血行を促すツボ
■下半身の冷え
<やり方>
お尻やふくらはぎのツボにソフトボールを当てて刺激する。
■内臓・全身の冷え
<やり方>
下半身に加え、背中のツボにソフトボールを当てて刺激する。
最初は、体重をあまりかけずに1ヶ所30秒程度当てるのがコツです。
冷え性対策
冷え専門医である渡邉賀子医師による冷え対策ポイントです。
・お腹周りをしっかり保温すること
すべての冷えのタイプに有効。
・朝食を摂ること
朝食を食べることで代謝が上がる。たんぱく質を摂るとより効果的。
他には山椒・生姜・唐辛子もオススメ
・入浴はいきなり熱いお湯に入らないこと
自律神経のバランスが崩れるため
冷えと病気
今まで冷え性ではなかったのに冷えを感じるようになった時、病気が隠れていることもあるので注意が必要です。気になる場合は一度病院で診てもらうのがオススメです。
<例>
下半身が冷える → 閉塞性動脈硬化症
冷え+しびれ → 糖尿病
冷え+こわばり → 膠原病
冷え+むくみ → 甲状腺機能低下症