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肩こり・腰痛・膝痛

腰痛の原因は脳のDLPFCにあり 治療法は映像・体操・認知行動療法 NHKスペシャル

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NHKスペシャル「腰痛・治療革命~見えてきた痛みのメカニズム~」7月12日のテレビで、慢性腰痛の最新対策が放送されましたので紹介したいと思います。

慢性腰痛の原因は脳のDLPFCにあり

最近では、腰痛の約85%は、原因不明ということがよく言われます。そのため、様々なアプローチがなされ、テレビでも様々な番組で紹介されています。

原因不明といわれる85%はすべて同じ腰痛というわけではなく、この中でも様々なタイプ、メカニズムがあるんだと思います。

今回NHKスペシャルで取り上げれたのは、慢性腰痛についてです。慢性腰痛の定義は、腰痛が3ヶ月以上続く腰痛のこと。慢性腰痛に悩む方は、腰痛全体の約半分なんだそうです。

この慢性腰痛のメカニズムが、徐々に分かってわかってきたといいます。そこには、脳が関係していました。腰痛なのに脳が原因だというのです。脳が腰痛だということは、NHKためしてガッテンでも以前放送されています。

今回、腰痛のより細かなメカニズムが分かったということです。このメカニズムから日本に限らず世界中で、慢性腰痛の最新対策が取り組まれていました。

慢性腰痛のメカニズム

最新の研究では、慢性腰痛はどのように考えられているのかというと、原因の一つは、脳にあるということでした。その脳の中でも、DLPFCという部分の活動が衰えていることにありました。

そのDLPFCが、どんな働きをしているかというと、痛みの回路を沈める指令を出すところです。DLPFCの活動が衰えているため、腰痛が治っているにも関わらず、痛みの回路を沈める指令が満足に出せないため、痛みが出続けているということです。

つまり、慢性腰痛は「幻の痛み」だということです。DLPFCが活動が衰えているかどうかは、脳の活動を調べる検査でわかるそうです。最近では、慢性腰痛を診る場合は、脳も含めて診る必要があるという考え方に変わりつつあるようです。

──ではなぜ、痛みを沈めるDLPFCが衰えるのか?

それは、痛みへの強い恐怖心からでした。強い恐怖心が脳の中で生まれると、DLPFCにストレスがかかり、次第に活動が衰えていくんだそうです。

この幻の痛みのメカニズムは、たぶん長年普通に歩くことさえままならない腰痛患者にとっては、受け入れ難いことだと思います。でも、これが慢性腰痛の原因の一つだと考えられているそうです。

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治療法は痛みの恐怖の克服

──慢性腰痛から抜け出すには、どうすればいいのか?

幻の痛みのメカニズムで考えると、脳の衰えたDLPFCの活動を元に戻し、痛みの回路を沈める指令を出すようにすることです。

──では、どうしたらDLPFCは元に戻るのか?

DLPFCが衰える原因は、痛みからの恐怖心です。だから痛みの恐怖心を取り除けば、元に戻るといいます。

そこで腰痛の専門家、東京大学医学部附属病院 准教授 松平浩医師監修のもと恐怖克服法が紹介されました。

恐怖克服法1:映像を見る

映像を見てもらい、腰痛の恐怖心を取り除く方法です。映像は全部で5つ。腰痛の専門家によるものとためしてガッテンからも一つあります。

慢性腰痛の方に、毎日1回見てもらいます。番組の実験では、10日間行った結果、175人中68人に方に改善が見られました。38%の人に改善が見られました。

恐怖克服法2:1回3秒のこれだけ体操

松平医師が提案する1回3秒のこれだけ体操です。これは以前、別番組でぎっくり腰予防策としても紹介されました。

腰痛予防 3秒これだけ体操のやり方は?ぎっくり腰予防対策 松平浩医師

TBSテレビ系「サタデープラス」で、腰痛&ぎっくり腰の予防対策について取り上げられました。 教えてくれたのは、腰痛の専門医 東京大学医学部附属病院22世紀医療センター松平浩医師です。 松平浩先生のプロ ...

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今回の目的は、慢性腰痛の方に恐怖心を取り除かせるものです。この腰を反らせる姿勢は、腰痛の人にとっては、痛みの恐怖を感じさせるものです。あえて行うことで、痛みが伴わないということを認識させ恐怖心を取り除く方法です。

番組の実験では、克服法1で改善されなかった、107人中70人が参加、2週間行ってもらったところ、約45%の32人に改善が見られました。

番組で紹介した1回3秒のこれだけ体操です。
www.nhk.or.jp/lifestyle/video/detail/00141.html

※もし、この姿勢で腰からヒザにかけてしびれが出る場合は、神経が圧迫されている可能性がありますので中止してくださいとのこと。

恐怖克服法3:認知行動療法

映像を見る方法、体操を行う方法の2つを行うことで今回参加した方の56%に改善が見られました。しかし、残りの半分弱の方には、残念ながら改善は見られませんでした。

──では、他に恐怖克服方法はないのか?
いま、注目されているのが認知行動療法です。認知行動療法は、たびたび聞きますが、うつ病の治療法としてよく行われている方法です。それを慢性腰痛の患者に対して行うというものです。

オーストラリアでは、劇的に改善されている方法で注目を浴びています。実際、オーストラリアの病院で行われている認知行動療法は、毎日8時間、カウンセリングと運動を1時間ずつ繰り返すというものです。これを3週間、徹底して行うことで、恐怖が改善され9人中8人の人に、腰痛が大きく改善されました。

認知行動療法によって、脳の衰えたDLPFCが活発になるというデータもあります。認知行動療法が、かなり有効な手段のようです。ただ、オーストラリアの3週間の治療を見る限り、簡単なものではないという風に思われます。

実は日本でも、2012年の腰痛診療ガイドラインから認知行動療法が加えられているんですね。それも慢性腰痛治療で強く推奨する方法として、運動療法、一部薬物療法と共に認知行動療法がありました。このことを一般の人で知っている方はあまりいないのではないでしょうか。

でも、なぜ広まらないのか。それは、保険適用外ということで、あまり行っている施設がないのが理由の一つなんだそうです。番組では認知行動療法を行う病院として、全国に先駆けて行われているという福島県立医科大学が紹介されました。

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