テレビ朝日「グッドモーニング」10月26日でボクシング村田諒太選手も行っているビジョントレーニングについて放送されましたのでまとめてみました。
ビジョントレーニング ボクシング村田選手も導入
先日、ボクシングの村田諒太選手が見事WBA世界ミドル級チャンピオンとなりました。
その村田選手が、トレーニングに取り入れているのがビジョントレーニングです。
村田選手が行っているということで、ビジョントレーニングが話題になっています。
村田選手の場合は、判断力を磨き、集中力を高めるために行っているものですが、視力も両目1.0だったのが、左2.0、右1.2と視力もアップしました。
村田選手の視覚トレーニングを担当した北出勝也氏によると、ビジョントレーニングは、一般の人にこそ、やってもらいたいトレーニングだといいます。
ビジョントレーニングとは?
ビジョントレーニングとは、本来、目が持っている力を向上させるトレーニングです。具体的には、目の周辺にある次の2つの筋肉を鍛えます。
1.眼筋
眼球の向きを変える目の周りを覆っている筋肉です。この筋肉が衰えると、動体視力の低下や視野狭窄などの症状がでます。
2.毛様体筋
目の水晶体を調節してピントを合わせる筋肉です。この筋肉が衰えると、視力の低下や老眼などの症状がでます。
ビジョントレーニングは、次の項目に一つでも当てはまる人にオススメです。
・文字や文章の見落としが多い
・ものが二重に見えることが多い
・メガネをかけても新聞の文字が読みづらい
・物忘れが多く物覚えが悪い
・何事にも関心をもてなくなった
ビジョントレーニングの効果は?
ビジョントレーニングを平均年齢75歳、男女40人に3ヶ月行ってもらうという実証実験では、視力・老眼・記憶力が8割以上の方に改善効果が見られました。
3ヶ月で視力は、平均0.1~0.2アップしました。
ビジョントレーニングは、視力回復だけでなく、記憶力がアップするなど脳の若返りにも効果が期待できるといいます。
Q.なぜ、目だけでなく脳も若返るのか?
目の筋肉を積極的に動かすことで、脳に様々な情報が入り、整理しようとすることで、脳の血流がアップし、脳が活性化するためです。
これは、脳の血流をみる機械でも、ビジョントレーニングを行うことで脳の血流がアップして色が変化することが、確かめられています。
眼筋トレーニングでは、脳の運動をつかさどる中央部分の血流がアップします。
毛様体トレーニングでは、集中力、思考などをつかさどる前頭葉・後頭葉部分の血流がアップします。
つまり、2つのトレーニングで脳全体が活性化すると考えられます。
ビジョントレーニングのやり方は?
ボクシングの村田選手が行っているのは、ボタンがランダムに光りそれを押すというマシンを使ってのビジョントレーニングやメトロノームのリズムにのせて眼球だけを動かすものなど、いくつかのビジョントレーニングを行なっているそうです。
マシンを使ったビジョントレーニングは、施設がないとなかなか行えません。
しかし、自宅でも簡単にできる道具のいらないビジョントレーニングがあります。
それが次のやり方です。全部で3つあります。
眼筋を鍛えるトレーニング
<やり方>
(1) 両手を前に伸ばし、人差し指を立てます。
顔を動かさず、目だけで右、左交互に人差し指を見ます。
(2) 手を上下に移動します。
顔を動かさず、目だけで上、下交互に人差し指を見ます。
交互に見る時間は1秒ペースくらいで、自分がラクなペースでOKです。
(1) と(2) を各1~2分ほど行います。
毛様体筋を鍛えるトレーニング
<やり方>
(3) 5メートルくらい先の目印、右手を伸ばして人差し指を立て、左手を目の前で人差し指を立てます。5メートル先の目印、右手人差し指、左手人差し指の3つの目印を作ります。
3つの目印を順番に見ることを1~2分ほど繰り返します。
早い人なら1ヶ月ほど、通常は3ヶ月ほどで視力回復の効果が出るそうです。
全部で5分程度ですが最大10分行えば、より効果が上がるそうです。
1日5分程度ですが、繰り返す作業は、長く感じるものです。最初は、大変かもしれませんが、ビジョントレーニングは、目だけでなく脳にもいいということなので、ぜひ取り入れたいトレーニングですね。
■ボクシング村田選手の視覚トレーニングを担当した北出勝也氏監修のビジョントレーニング動画です